ビートルズ・アンソロジー

(発売への期待)

ビートルズは1970年に解散してしまい、新譜がでるということは想像していなかった。

(それまでに、ザ・ビートルズ・スーパー・ライブ・アット・ハリウッドがLPとして発売されたが、音質等からいまだCD化されていない。)

特に1980年にジョンが射殺された時点で、ビートルズ再結成は夢と消えたわけだ。

その後、ザ・ビートルズ・アット・BBCライブ(2枚組)が発売された。半分位は海賊盤で聞いていたが、正規盤で聞けた嬉しさはある。

海賊盤を収集しながら、なかには正規盤で発売したらいいのではないかという貴重盤も手に入れていた。昔の海賊盤は当たり外れが結構有、それも収集の楽しみと言えるが、心情としては外れを買いたくはない。しかし、ビートルズが新譜を出してくれない以上、海賊盤以外に手にいれる方法はないわけだ。

そんな私に、昔「ロング・アンド・ワィデング・ロード」タイトルでビートルズの歴史を映画化しようという話が再浮上し、さらに永久にお蔵入りと言われたSessionというアルバムに未発表テイク等を加えたCDが発売されるという情報が伝わってきた。CD2枚組位かな?と思っていたら、なんと、CD1〜3巻全6枚で、LD4巻全8枚、そして本まで発売されるという情報である。そして嬉しいことにそのCDには、生きている3人の新作も入る可能性があるということだ。ぶったまげた話だ、もうこれで当たり外れの多い海賊盤集めに終止符が打てる(とその時は思った)。
まあ、最近はGOLD WAX等の海賊盤紹介雑誌を読んでから購入すれば、外れはあまりなくなった。正規盤で出してくれないから仕方なく、海賊盤で聴いているというのは皆同じであろう。正規盤の方が当然安くて、確実な物が手に入る。(中には、海賊盤の名盤もあるが)

かくして、ビートルズ本人たちによる、公式海賊盤ビートルズ・アンソロジーは発売にこぎつけたわけだ。やったぜ!

ここで気づいてほしいのは、ビートルズを全く聴いたことがない人はアンソロジーから聴き始めるのはいきなり海賊盤から手を出すようなもので、お勧め出来ないということだ。ビートルズ1を入門にして、ハードディズナイト、ヘルプ等オリジナルアルバムを全部集めてから、どうしても他に聴きたいということで手をだすべきであろう。オリジナルアルバムを聞き込んでいればいるほど、アンソロジーが楽しめるのである。

(フリーアズアバード)

なんと3人によるビートルズの新作がアンソロジー1に含まれるということだ。なんて素晴らしいことだ!

ジョンのフリーアズアバードを仕上げたということらしいが、私はジョンの海賊盤でジョンのフリーアズアバードの原型を聴いて思った、なんてことだ、途中歌詞もできておらず、ハミングしているし、テンポも少しずれているところもあるぞ、よりによってこの曲を選んでしまって大丈夫か???正直言って期待できないかなとその時は思った。

ところが、発売日にフリーアズアバードを聴いてびっくり仰天した。ジョンの単なる未発表デモが新生ビートルズの新曲になっているからだ。

素晴らしい仕事を3人とプロデューサーのジェフ・リンは行ったのだ。

まず、リンゴのドラムスが鳴り、そして、最高にいかしたジョージのスライドギターがはいる。ジョンのボーカルに3人のコーラスが加わり、ビートルズの新作となっていた。

さらに、歌詞ができていないハミングの部分は、ポール、ジョージがリードボーカルを取っている。ポールのベースもいいし、終わりのコーラスのウクレレの後、メイド・バイ・ジョン・レノンと聴こえるのは、偶然らしいがエンディングも決まっている。

まさしく、ジョージが亡くなる前に、ビートルズ再結成がスタジオで行われたのだ。それは、ビートルズファンへの神からの贈り物であるとしか思えない。

特にビートルズアンソロジー1は、非常に珍しい初期音源が入っている。That’ll Be The Dayという自主制作盤はここで初めて公開されたものだろう、海賊盤でもなかなかお目にかかれなかった。

そして、アンソロジー2にも新曲が入るということで楽しみにしていた。

リアル・ラブは、すでにデモは発表されており、いい曲であるが、完成されすぎていたせいか、3人が手を加える部分が少なかったようで、ビートルズの新作には仕上がったものの、ジョンレノンのソロのイメージも強く残った作品となった。それにしても嬉しかったが、アンソロジー2で驚いたのは、海賊盤で聴いたことがない、リボルバー、サージェントペパーのアウトテイクが目白押しだったからだ。本当に理由はわからないが、それまで海賊盤で出回っていたのは、BBCライブ、初期の頃のアウトテイク、そして、ゲットバックセッション、ホワイトアルバムのアコースティックデモが殆どで、リボルバー〜サージェント〜マジカルのあたりのアウトテイクは出ていなかったのだ。それが正規盤でアウトテイク聴けるのは嬉しい。丁度ライブからレコーディングアーティストへ変わっていたので、テイクも変わっていて面白い、Got To Get You Into My Life等発表されているのとは全く別のようだ。

そして、第3の新曲はナウ・アンド・ゼンという噂が流れてきた。ジョンの未発表デモを聴くと、ヒスノイズが結構有、どうやって仕上げるのだろうと思っていたら、第3の新曲はなく、ジョージ・マーティンの未発表オーケストラ、イン・ザ・ビギニングで肩透かし、その代わり存在の有無が噂されていたヘルタースケルター20分ヴァージョンが短縮して入るなどまずまず珍しいのも入っている。しかし、昔からの海賊盤収集家にとっては、ようやく正規盤で聞けたかというくらい、海賊盤で出回っている時期で目新しさはあまりない。(勿論海賊盤に手を出さなかった人は珍しい音源ばかりであったろう)

日本では、大晦日に6時間番組でビートルズアンソロジーがTVで放映された。フリーアズアバードとリアルラブのプロモで終わっていた。

LD8枚組みを買った時気づいたのは、TVよりさらにライブなど映像が増えていること、しかし、リアルラブのプロモや3人のセッション映像がはいっていないのは、ひょっとして、それだけいつか別売りにして出すのかもという予感がしていた。(そして、その予感は当たっていた)

(アンソロジーブック)

ビートルズアンソロジーブックは、予約していなかった。天下のビートルズ、いくらでも用意してあるに違いないと思っていたら、これがとんでもなかった、初版本を手に入れるのに、何箇所も回らなくてはならなかったのだ。2版目からは簡単に手に入るようになったようだが、初版本手に入れるのは苦労した。手に入れた途端、安心してペラペラめくって、飛ばし読みしただけで、保管してある、なんといっても豪華で大きな本だ、写真だけ、すぐに楽しんだが、内容はそのうちじっくり読もう。

(アンソロジーDVD発売)

時は移り、LDからDVDに発売形態が変わってきた。LDは、ビデオへのダビング可能だが、DVDはダビングできない、しかし、DVDはデジタルであり、音源も5.1Chというメリットがある。まず、イエローサブマリンをLDからDVDに買いなおした。イエローサブマリンの時はイエローサブマリンソングトラックというリミックスCDも出て、それも嬉しいことであった。

ポールが、レットイットビーをスペクターがプロデュースしてオーバーダビングする前の状態にするというインタビューが気になっていた頃、急にアンソロジーがDVD化されるという話が報道された。寝耳水だが、なんと3人のセッションやリアルラブまで入るらしい。やられた、やっぱり欲しいというところだ。

(友の会でのDVD談義)

(ナカムラヤン)アンソロジーがついにDVD化されるんだって!?
しかし、LDもゆっくり見ようと思ってあんまり見てないうちにDVD発売だ。
とりあえず、
3人がフリーアズバード、リアルラブの録音の時の風景やジャムセッション5曲入ったディスクが1枚増えるらしいから大歓迎!できれば、DTS5.1chで出ると嬉しいな。ステレオでは、LDと変わらない気がするからね。と思っていたら、 331日発売で予約もできるらしい。 ちなみに家内の誕生日だが、誕生日プレゼントにといって 買っても、自分へのプレゼントでしょう?と言われてしまいそう・・。 結局、DTS5.1chで出るね。それに5枚組み\15,000 LD8枚で\39,200と半額以下で手に入るよ、 これは買い直しだねぇ。
(友人談)  ついに出ますね、DVD。LDで出たときはさらに進化した形で出て欲しいと思っ て、購入を見送った苦渋がついに実を結びます。 といってもフーワラにとってのアンソロジーは1995年、のサンクス・ギビング (収穫祭)特別企画として全米で放映され、ニューヨークの片隅で友達と泣きながら 見た、約200分の3夜連続バージョンのアンソロジーに尽きます。  あの頃は「現在」として放映された新曲のMVも、8年が経過し、ジョージが亡くなった今ではアンソロジーの中に組み込まれるわけですね。感慨深いですなァ。もちろん買い! 
(ナカムラヤン)アマゾンのインターネット通販で予約していたブツが届きました。
まずはボーナスの1枚から、リアルラブのプロモはdts5.1chそれ以外のインタビューやセッションはステレオでした。
それはともかく、3人のセッション風景は嬉しいし、メイキング・オブ・フリーアズアバードは楽しかった。
ジョンが未完成にしていた分、本当のビートルズの作品になっているのがわかりました。
ジェフ・リンも丁寧な仕事している。フリーアズアバードのメイキングビデオも面白い。
それに比べると、リアルラブのプロモは手抜きというかそこまで作りこんでいない感じですね。
それにしても、うれしいのは、本編がdts5.1chでも聴けるので、インマイライフ、ロールオーバーベートーベン等の挿入曲も当然dts5.1chで聴けることです。
まあ、初期のモノラルを5.1chにしてもあまり意味はないでしょうが、2ch4chになってくれば音の広がりも技術によっては楽しめます。
とにかく、全部通してみるのは相当の時間がかかりそうで、長く楽しめそうです。いいなぁ。

(ナカムラヤン)ということでようやく、全部目を通しました。
7&8巻には、屋上ゲットバック、レットイットビーの奏風景もはいっており、全部通して見たいという気が起きました。
しかし、スタジオ内のリハーサルは5.1chなのにあまり音に広がりがないように感じました。ミキシングの関係でしょう。
前述の屋上ゲットバック、レットイットビーの演奏風景は、まずまず音の広がりを感じます。
そして、アビーロードの曲サムシングなどは、5.1ch聴けて嬉しいですね。
もともと8chで録音されているはず
ですから、とてもいいです。
そして、最後再結成は、ジュリアン、ショーンを入れてという人もいるけど、再結成はないよ、だけど、フリーアズアバードは再結成なのかな?といってポールがウィンクをして始まるフリーアズアバードのプロモは、dts5.1chでも特にミキシングに力を入れたと感じられます。
ポールのベースとジョージのスライドギター、ジョンのボーカルはメインの中央に置かれていますが、後の楽器コーラス等は部屋を包むようにスピーカーから聴こえ、ちょうどプロモが鳥の視線から見ている雰囲気とぴったりでリアルラブと同様、5.1ch効果に力を入れているのが分かります。

ポール次はレットイットビーだよ、ワールドツアーが終わっても忘れれないで欲しいね。