岡山県医師会細胞検査士精度管理委員会が発足

- 公的精度管理研修会に積極的な参加を -

  則松良明 倉敷中央病院

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 現在、癌の早期発見を目的とした細胞診検査では、診断精度の向上が強く求められています。そのため、細胞診業務に携わる細胞検査士の教育が、より正確な細胞診断を行ううえできわめて重要となってきました。
 岡山細胞検査士会では、これにまつわる諸問題の解決を計るため、岡山県医師会と共同で精度管理事業を行うことになり、昨年末に岡山県医師会細胞検査士精度管理委員会を発足いたしました。すなわち、この精度管理事業は公的性格を持ち、細胞検査士という立場から会員の皆様が参加されることには、大きな意義があるものと考えます。
 具体的には、会員の皆様が研修会に参加しやすように、医師会会長名での参加案内が施設長宛てに送付されます。また、履修カードが配布され、一定の単位(ワークショップを一〇単位、講演会およびスライドカンファレンスを五単位とし、年間十五単位以上)を修得された会員には、施設内でのご自身の精度管理証明などにお使いいただけるよう、修了証書が発行されます。
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 岡山細胞検査士会では、細胞検査士の教育と診断精度向上のための研修会がいかにあるべきか、その内容について議論を重ねてまいりました。その結果、従来のようなスライドカンファレンスや講演会のみでは不十分であり、標本を実際に鏡検するワークショップを中心に据え、それに付随する形で講演会とスライドカンファレンスを実施する必要があるという結論に達しました。すでにご存じのとおり、これまでに、第一回・初期子宮頸部腺癌、第二回・子宮体内膜細胞診、第三回・乳腺穿刺吸引、第4回・肺癌、第5回体腔液(予定)の細胞診というテーマでワークショップが開催され、ご好評をいただいております。

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ワークショップでは、一施設のみでは到底揃えることのできない様々な症例を鏡検することができます。すでにその成果として、「ワークショップに参加したおかげで見落としを防ぐことができた」という会員の方の声も寄せられるようになりました。その一方で、どなたも参加いただけない施設があることも事実です。時間的なご都合もあろうかと思いますが、少なくともチェックをする立場の方には、ぜひ積極的なご参加をお願いしたいと思います。
 私論ですが、細胞検査士の施設内での立場、ひいては社会的な立場を向上させるためには、精度を向上させることが必要であり、そのためには自分自身に対して常にきびしい目を向けなければならないのではないでしょうか。口先だけの精度管理では誰も認めてくれないのではありませんか。
 いろいろ異論もございましょうが、なにとぞこの精度管理事業にご理解をいただき、一人でも多くの細胞検査士の皆様のご参加をよろしくお願い申しあげます。

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