はんだづけ講座

 以前、科学するおもちゃつくりでしょうかいした、かんビールの空きかんを使って作るラジオ「ビールを飲んでラジオを聞こう」を作った人から、「あまりうまく聞こえなかった。」というアンケートをいただいたことがあります。
 うまく聞こえなかった原因は断言できないのですが、「はんだづけをしていない」からかも知れないと考えています。そこで、「はんだづけ」を取り上げることにしました。


はんだづけのどうぐなど
(電気)
はんだごて
はんだづけするものの大きさによってはんだごての大きさが変わります。ラジオを組み立てるのには、20W(ワット)〜30W(ワット)がてきとうです。これより大きいと、こてが熱くなりすぎたり部分品をこがしたりします。
写真の上100W 下30W
ニッパー エナメル線やゲルマニウムダイオードの線を切るどうぐです。
ビニル線などの被覆(ひふく)をはがすこともできます。
こてスタンド 作っているとちゅうにはんだごてをおく物です。てきとうな大きさの石やタイルでもよろしい。はんだごてを使っていないとき、熱をにがして温度が高くなりすぎるのをふせぐ役目もします。
支持台 いくつかの部分品を同時にはんだづけすることがよくあります。
このようなときには、手がたくさんほしくなります。
支持台は、手の代わりに部分品を支える強いみかたです。
わたしは、クランプというものをはさむ道具や、文房具の目玉クリップを使っています。
はんだ
(糸はんだ)
ひもの形をしたはんだのしんの部分に、はんだづけをするしゅんかんに、金属のひょうめんがさびるのを防いで、はんだづけをしやすくする物がはいっています。
はんだがとけるときの温度が高いものや低いものがあります。低いものは、値段が高いです。ICなど、熱に弱い部分品のはんだづけにつかいます。
アルミニウムなど、とくべつな金属をはんだづけするはんだもありますので、初めての人は、お店の方とそうだんしてください。
ぬれ布 海綿があれば申し分ありません。かたくしぼってつかいます。
布なら、熱に強いので、綿おりものがよろしいでしょう。
紙やすり エナメル線のエナメルをはがします。
けっして、はんだごての先をみがいたりしないでください。30〜40年前のはんだごてや数百Wの大きなはんだごては、こてさきが銅でできていて、さびることがあるのでやむを得ずみがくことがあります。


はんだのつけかた
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はんだごてに注意。やけどをすると、治りにくい上に、あとが残ることがあります。一生使う皮膚です。大切にしましょう。

はんだごてのコードの上にはんだごてをのせるなどという大失敗をしないよう、おちついて工作しましょう。
机や床にはベニヤ板を敷くなどして、万一こげてもいいようにととのえましょう。
はんだごてをコンセントにつないであたためます。
はんだごてのスタンドに立てておくか、石やタイルなどこげない物に乗せておきます。
はんだごての金属に木や紙、プラスチックがふれていると事件です。
1分ほどで、はんだごての先に糸はんだでふれると、糸はんだがとけてはんだごてにつきます。このときのとけたはんだの形は物干しざおについた雨のしずくににています。
とけたはんだが玉のようになってしまって、はんだごてにつかないようだと、はんだごての温度が高くなりすぎているか黒っぽくよごれているかです。よごれたこてさきは、水でぬらしてかたくしぼった布か海綿でかるくぬぐってください。
はんだづけするもののよごれやさびをよく落とします。
はんだづけする部分品がぶらぶらしないように支持(こてい)します。
はんだごての先ではんだづけする部分品をあたためるようにしながら、同時に、はんだづけをする場所で糸はんだをこてさきでとかします。
はんだづけしたい場所にはんだが広がります。フィーリングでは「つける」というよりも「のせるとにじむ」感じです。はんだが、自然に広がるのです。広がる場所の表面の温度は、はんだがとけるときの温度よりやや高くなっています。
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はんだづけした場所の温度がさがって、はんだがかたまるまではんだづけした物を動かしてはいけません。かたまると、はんだの輝きが弱くなるのでわかります。
これで完了ですが、
はんだづけした場所の温度がじゅうぶん下がるまでさわってはいけません。熱いのにびっくりして落とし、苦労して作ったものはこわれるし、やけどはするし、となっては、自分自身にはらがたつことうけあいです。
おちついてすれば、「やったあ」と、満足できるはんだづけになります


はんだづけが有効なわけ
写真上
たとえば、エナメル線とうしを写真のようにねじ合わせてつないだとします。乾電池に豆電球をつないだときこのようなつなぎ方をした場所があってもたぶんだいじょうぶです。
しかし、このつなぎ方ではだんだんだめになります。それは、線の表面がさびてきて電気が通りにくくなるからです。
空きかんラジオのように放送局の電波のようにわづかなエネルギーだけでは、ほんの少しのさびでも大変なじゃまになるのです。


写真下
はんだは電気をよくとおします。また、線をつつむようにしてつきますから、さびにじゃまされることなく電気が通ります。
つなぎ目をねじ合わせてつなぐよりはるかに小さくじょうぶに作ることができるのもはんだのとくちょうです。


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