これからの住まい
エコハウス普及へ



地球規模で環境保全を図り、持続可能な社会を実現するため、環境省ではひとつの試みとして、それぞれの地域の気候風土や特色を生かした環境共生住宅(エコハウス)の実現と普及に向けた取り組みが行われています。

今、日本の住まいから
のCO2排出量は、1990年度から比べて40%以上も増加しています。これは家電製品の増加などによって、家庭でのエネルギー消費が増加していることなどが原因として言われています。
そこで、家庭からのCO2排出量を抑えるために、私達が貢献できることとして必要なことは建築方法、暮らし方、リフォームや建て替え等ライフサイクル全体において、省エネで環境負荷が少なく、かつ快適な生活が実現できる方法を考えていくことだと考えます。

気候風土や自然資源を活かす「地域性」と人と自然と設備の「共生」を並立した住宅として、豊かさの実感できる「エコハウス」がこれからの新たな取り組みとして注目されているのです。

  
太陽熱を利用したOMソーラーの家


【地域性と共生】


 ○住まいの構造

  木材は県産材を活用することで資材の輸送エネルギーの削減を図る。


 ○電気エネルギー

  太陽光発電システムと風力発電を併用し、昼間だけでなく、夜間や日照条件の悪い時にも
  自力的に電気が供給できるよう二次電池を導入し、余剰電力の蓄電を図る。


 ○給湯・空調
  給湯は太陽熱温水システムの導入、空調は地中熱や太陽熱を利用したシステムを活用して
  部屋全体を快適な温度に保つ。


 ○自然素材
  土・紙・木・石など自然素材を使用する。


これらの自然エネルギーをうまく使い、長持ちする家に自ら変えて行くこと。こうした環境への配慮がこれからの住まいには強く求められています。


自然との共生住宅は健康によく、長持ちで家計にもやさしいといった、まさに21世紀型の住まいです。私達一人ひとりが今できることとして、しっかりと環境保全への取り組みを見直していきましょう。


  
エコハウス見学会の様子

   【2010年8月2日(月) 岡山日日新聞掲載】

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いえ・ひと・まち 【第5回】