きちんと手入れして大切に ―リフォームで長持ち―
■リフォームで長持ちさせる時代へ
今まで住宅は、取り壊されるまでの平均築後経過年数は30年程度と言われてきました。
地球環境への配慮などの観点からも、これまでの「建てては壊す」といったやり方から
「きちんと手入れをして長く大切に使ってゆく」といった考え方へ転換が求められています。
そこで、リフォームを適切に行うことで住宅の長期使用を可能にし、さらに住まい手自身も
「快適性」や「安心感」も手に入れることができる、そんな長寿命化リフォームへの取り組みを考えたいものです。
■3つのキーワード
○「安全」
地震や台風への備えとして古い木造住宅をリフォームする時は、専門家による耐震診断を
受けるようにして、安心安全に暮らせる家に性能アップを図りましょう。
○「快適」
家族構成の変化や今の生活に合わせて快適に暮らせるように、不満や要望を家族で話し
合いましょう。
○「健康」
窓や外部に接する面の断熱を見直したり、シックハウス対策やバリアフリー対策で、
いつまでも健康に暮らせるように性能向上させる計画を立てましょう。
現在こういった工事には融資・補助・税制などの優遇制度があり、最近はエコポイント制度も加わってお得感のあるリフォームができます。
■パートナー選び
リフォームに当たり、誰に頼むのかで成功の重要なポイントとなります。
工事に関する業務と役割は@設計者、A施工者、B工事監理者、C検査・評価機関といった流れに分類されます。
設計も施工も同じ会社で進めたい時は、工務店やハウスメーカーの中から選択します。
又、設計と工事監理を設計者に頼み、施工は別の会社に頼むケースでは、先に設計事務所を選択します。
いずれにしてもご自身で会ってみて、信頼が置けそうで、相性もよく、長くお付き合いできそうな人をパートナーとして選びましょう。
又、リフォームではいざ工事を進めるに当たり、分からないことや進行上の不安もいろいろと出てきます。そんな時、安心のリフォームを応援してくれる相談先として、岡山県住宅リフォーム推進協議会があり、私はここの事務局を担当しています。リフォームの不安解消を相談したい時にはご利用ください。
(連絡先●事務局:NPO法人まちづくり推進機構岡山●〒700-0813岡山市北区石関町2-1
●TEL:086-803-3361●FAX:086-803-3362)
【2010年5月10日(月) 岡山日日新聞掲載】
いえ・ひと・まち 【第2回】