土地の知恵生かす
― みまさか桧構造材で家づくりA ―

 前回は、私の取り組んでいる「みまさか桧構造材で家づくり」の概要についてお話しましたので、今回からは順次、その詳細や特性について紹介したいと思います。

 私たち「おかやま木の家推進研究会」は、岡山県産材を使った家づくりに関心のある方、研究者や団体、製材所・林業の方、住宅等の設計や施工に関わっている方などで集まっています。岡山らしい快適な住まいづくりや岡山の森林環境保全に寄与することを目指し、岡山県産材を使った家づくりの普及活動を行うことを目的として活動しています。


 このグループで取り組んでいる「みまさか桧の構造材による次世代型岡山の家」を岡山らしさで目指す方向を、岡山らしく方言で表現すると、

◎ひっさ みなが つれのう いえ
 ― 末永く家族が仲良く暮らせる家 ― づくり

◎おかやまの みなで こさえる いえ
 ― 岡山の林業家や製材所、流通、設計者、施工者が知恵を出し合って創る家 ―

 岡山弁で共通の意識をもって、岡山の気候風土に合った「岡山スタイル」の家づくりを進めていきます。

 具体的には、前回も述べたように構造フレーム(柱、梁材)に「みまさか桧」を使い、木造の弱点である接合部に高強度の「次世代型接合金物」を使用します。

 そして造作材にも積極的に良質な岡山県産材の杉・桧・松を活用することをコンセプトに「岡山にふさわしい住宅」「県産材の活用」「新しい接合金物による丈夫で長持ち」「スケルトン・インフィル方式の採用による間取りの可変性」「長期優良住宅」などの特徴を持ち、次世代に引き継がれることが可能な木造住宅をつくります。


■オール桧4寸角の構造材でつくる「次世代型岡山の家」の建築主にとってのメリットは、


 ○本物の素材と技術でつくった住宅が適正な価格で実現できます。

 ○安心して長く住める性能が備わっています。

 ○生活スタイルの変化に対応できる暮らしができます。

 ○快適で健康的な住宅を造ることができます。

 ○地域の環境保全に貢献できます。

 ○優れた設計・施工で品質の良い木造住宅が得られます。

 ○地域の素材や地域の人と一緒につくるからこそできる、顔の見える家づくりです。


 以上が地域材を生かした次世代型「岡山の家」づくりの一端です。興味のある方、もっと詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合せください。


  外観イメージ


  内観イメージ





   【2011年4月4日(月) 岡山日日新聞掲載】

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いえ・ひと・まち 【第13回】