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こだわり素材「おかやまの木」



昔から家はその地域の気候風土で育った材料で造ることが普通とされていました。
ところが今では、輸入材を使用する割合が80%にも達し、地域材はあまり使われなくなっています。

そして木材の流通はといえば、山から市場、製材、問屋からプレカット工場を経て工務店に入り、現場建方への流れとなっていますので、川上〜川下間の木材関係者が一同に顔を合わせることはほとんどありません。

現在の地域材はこのような流通状況下にあり、決して開かれた環境とは言えません。
それに加えて近年住まいに対しての関心は様々な偽装問題が起こった影響もあって「安全・安心・健康」へと、より正確な情報が求められる時代に移行しています。


今迄の課題やこれからのニーズを見つめ直し改善策を押し進めて行くには、まず川上〜川下間お互いの関係性を強くするコミュニケーションづくりが不可欠です。
そして木材の関係者(山林所有者、素材生産業者、森林組合、木材加工業者、建築士、大工、工務店等)が連携をとりあうことが出来るようになれば、消費者にわかりやすい情報を提供できるよい関係が生まれます。

目標としては、「おかやまの木」を使用した「顔の見える木材での家づくりネットワークグループ化」を図り、より良い関係性の構築、加えて地元の建主にも参加を得ながら、建主の望んでいる低価格で高品質な「おかやまの木」を提供できるようになればと考えています。

木材は、地球温暖化を防止し、循環型社会の形成に寄与する21世紀を担う材料です。
私たちは「おかやまの木」を使った家づくりを広める取り組みとして、「おかやま緑のネットワーク」をスタートさせました。
ホームページをご覧いただき、ご賛同頂ければと思っています。
このネットワークはおかやまの木に関心をお持ちの方ならどなたでも参加できます。

「おかやま緑のネットワーク」から日本の美しい森づくりにも繋がる運動として、読者の皆さん方とご一緒にこの運動を広めて行ければ幸いです。

皆様方のサポートを心よりお待ちしています。


   【2010年4月5日(月) 岡山日日新聞掲載】

いえ・ひと・まち 【第1回】