モー娘救世主は12歳小春ちゃん

 人気グループ「モーニング娘。」の新メンバーが1日、都内でお披露目された。第7期新メンバーオーディションで2万1611人の中からただ1人選ばれた新潟県在住の中学1年生、久住小春(12)で、つんく♂が「後藤真希以来のミラクル!」と絶賛する大物。エース候補との期待にも「自信は80%。緊張感さえとれれば100%」と心臓も超アイドル級。矢口真里(22)脱退で揺れるモー娘の救世主になりそうだ。

 メンバーの精神的支柱だったリーダー、矢口の電撃脱退で激震が走っていた「モーニング娘。」に“超アイドル級”のスーパールーキーが加わった。

 久住が生まれ育ったのは、新潟県中央部にある人口5000人ののどかな村。学校へは毎日ヘルメット&ジャージー姿で自転車に乗って通っている。そんな純朴な少女に、プロデューサーのつんく♂は「後藤真希以来の衝撃を受けた」と絶賛。人気メンバーの石川梨華(20)が今月7日の日本武道館公演で卒業するタイミングでもあり、早くも「エース候補」の呼び声まで上がっている。

 加入オーディションは先月24日まで数カ月にわたって行われていたが、人気・売り上げともに頭打ちになっていたモー娘を根幹からてこ入れする「エース級」を探していた。

 新メンバーは03年1月の第6期以来だが、単独加入は99年8月の後藤以来5年9カ月ぶり。つんく♂は「エース級を超えたミラクル級。何より理解力、表現力がある」とその素質にベタぼれ。ファンへのお披露目も今月6日の日本武道館と、晴れ舞台のスケールも超アイドル級だ。

 1日、都内スタジオで取材陣に囲まれた久住は、カメラマンの要望にも物おじせずに笑顔でポーズをとるなど度胸満点。上京生活が始まるが「友達と離れるのは寂しいけど、自分の夢だったので迷わなかった」とキッパリ。リーダーの吉澤ひとみ(20)らメンバーにも「頑張ります!」とあいさつし「愛称は“コハ”と呼ばれていますが、誰かが付けてくれれば」と笑顔。エースへの自信も「80%。緊張がとれて、何か聞かれてもすぐに答えられるようになれば100%」と言い放ち、ハートはスーパースター級だ。

 ◆久住 小春(くすみ・こはる)1992年(平4)7月15日、新潟県生まれ。幼い頃から芸能界にあこがれ、初めて歌ったモー娘の歌は「ハッピーサマーウェディング」。好きな男の子は「いません。タイプはやさしい人」。7月予定の新曲、同10日からのハロプロツアーが本格デビューになる。趣味はバレーボール。好きな食べ物は甘い梅干し。身長1メートル57、血液型A。

 ≪“新陳代謝”で緊張感≫プロデューサーのつんく♂が「メンバー間に競い合う緊張感を与えるため」に、98年5月に矢口真里ら3人のメンバーを追加。ここから卒業と追加の“新陳代謝”によるグループの巨大化がスタート。99年8月には後藤真希が入り、シングル「LOVEマシーン」で初のミリオンセラーを記録。00年4月に加入した第4期メンバーの辻希美、加護亜依らがブレークし、黄金期を迎えた。