逃亡者Y


ある日の事である、
夜遊びを終えた友人Yは一人、襲い来る眠気の中、
必死にハンドルを握り田舎道を家に向かっていた。

その時である!!! Yの目の前を黒いものがぁ!!!
ドン!
ぐしゃ!
「やばいっ!人はねた!」
ぶつかった瞬間にそう思い
とっさの判断で選んだ選択肢は
「逃亡!」
であった(これが追い詰められた人間の心理なのか!)
そして車を走らせるY
既に眠気なんかは吹き飛んでいる。
しかし、しばらく走ってから落ち着き、車を止め
外に出てみることにした。
見るとボロボロになった車、その破損状況からは絶対、やっちまった…としか思えない
このままでは、犯罪者になってしまう…
そう思ったYは現場に戻る事にした。戻ってみると(犯罪者は現場に戻るという心理)
なんと黒い塊は人と同じくらいの大きさの鹿であった(びっくり)
安心したYはそのまま家に帰った行ったのだが
運が悪い事に車両保険も降りず、懐の方にさらにダメージを受けたようである。
犯罪者にならなかっただけ、良かったとしておこう
欲張ってはいけない…

鹿持って買えれば、修理代くらいになったかもしれないけどね・・・・・・。