ある日、遊びに行った帰り
ちょっと飛ばし気味でAは走り始めた
さらに調子に乗り峠道でドリフトをはじめた。
「そろそろ、やめといたほうが…」
言い終わるか終わらないうちに
「むっ!」
どうやら車が言うことを聞かなくなったらしい
既に車の向きはあちこちを向き始めている
うあーーーーーーーーーーーー!
回転し始める、車
そこで私の目に入った物は…
柵だ、そこに柵がある!
私のいる助手席へ向かっている
どっかーーーーーーん
ばきっ
がっしゃーーーーーーん
豪快な音を響かせ、車はその動きをやっと止めてくれた。
はっきりした事は何も解らない
ただ柵がこっちに向かってきた…
いや、柵が動いたんじゃない俺たちが突っ込んで行ったのだ。
落ち着いて周りをたしかめてみる
海の音が聞こえる…
ほとんど真下から…
海まであと少し、いやな汗が出た…
もう少しで寒中水泳をするところだった。
幸いにも車は、ドアが一枚へこんだくらいで済んだのだが(でも修理代80万らしい、高級車は高い高い)
いくら体が丈夫な俺たちもでも、寒中水泳は嫌です。
もうちょっと、体を大事にしなきゃいけません、でも、何でも壊しちゃいけません。