■■『ノー・マンズ・ランド』■■ 2002.8.14
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言葉が出なかった。
涙も出なかった。
やられたぁ、と思いながらシートを立った。
とりあえず、というか、そのまんま、「戦争映画」（戦争を題材にした映画）だ。
だけど、
「英雄」はいない。
「正義」もない。
美談もない。
お涙頂戴もない。
「戦争の狂気」という言葉による責任逃れもない。
ただただ、人同士が争い殺し合うことは、愚かでバカげたことなのだ、ということを徹底して淡々と描いている。
こんな「戦争映画」を観たのは初めてだ。
凄い。
傑作、だと思う。
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