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うーーーーーーーーーーーーーー。(-_-)
「名匠」、ですか・・・・・・・・。
「優しく、励ましてくれる、愛の感動作!」、ですか・・・・・・・・・。
前作の『ショコラ』で、金輪際、このヒトの作品は観ない、と断言した私でしたが、主演がスペイシー様とあっては、言を翻さないわけにはまいりません。
期待3割、不安7割、ぐらいで臨んだんですけどね・・・。
・・・・やっぱ、ダメ・・・・。
このヒトの映画観てると、不思議な気分になるんだよな。
自分が薄っぺらで平坦で面白みも温かみもない、そんな何かになったようないやぁな気分。
まるで観光バスに無理やり押し込めらて、「名所旧跡」を分刻みで連れ回されて、スケジュールはこなしたけど、何の満足感もなく疲れだけ残ったような気分。
残念ながら、今回も同じでしたねぇ。
スペイシー様という最高の役者をしても、ダメでしたねぇ・・・・。
なんなんでしょうねぇ、いったい。
はぁぁ。
さて、スペイシー様の話をしましょう。
残念ながら、いくら私でも、今回については、手放しで絶賛、と言うわけには参りません。
スペイシー様演じるクオイル。
『アメリカン・ビューティー』のおやじ以上(以下?)のダメ男。
子どもの頃から海の底で眠っていたような男。
島にくるまでのクオイルに関しては、スペイシー様は完璧に演じられました。
当然です。
私のスペイシー様は、「完璧な役者」なのだから。
祖先の島で暮らしながら、再生するクオイル。
しかし、この再生の過程がいただけませんな。
なんと言っても、ジュリアン・ムーアとの関係が、ヘンです。
クオイルは性悪女にひっかかって結婚してしまうという過去を持っている。
子どもができても、妻は遊び放題で、家にボーイフレンドを連れ込んでよろしくやったりしているのね。
だけど、クオイルは彼女と別れることもできず、唯一の女性として、しつこくひたすら愛し続ける。
いや、ほんと呆れるほどなのよ。
結果は、出奔した相手と彼女は事故死。
悲しみにくれるクオイル。
・・・・そんな男が、あぁも簡単に島の未亡人に取り入れるか?
おかしいよねぇ。ぜったいにおかしいっ。
そんなことが出来るくらいなら、ハナっから、あんな人生送ってません。(断言)
女のほう方から、あれこれちょっかい出されて、島での仕事もなんとか認められ始めて、やっと心を開いていく、てぇのが関の山じゃない?
えっ?それが、あの段階で、いきなり太腿に抱きつくぅ??・・・(-_-)
ぜったいヘン。
こんなのスペイシー様じゃない、と叫んでしまいそうにヘン。
「クオイルは島の生活で生まれ変わったのだ、そして、その生まれ変わりようも、順序があるわけではないのだ、それが本来の人間というものだ」というような意見もあろうかと思うのですが、私にとっては、あやふやな人物設定のボロが出た、にしか思えないのだなぁ。
って、これは、スペイシー様に責任があるのではなくて、作り手が悪いだけなんでしょうけどね。
いやぁ、ほんとーに、この「名匠」とは相性が悪い。
もう、観ない。
ぜったい観ない。
ほんとに観ない。
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