■■『インティマシー |親密|』■■ 2002.3.16
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「クレアは、なぜ、夫と別れないのか?」
そういう疑問がわく人は、幸せだと思う。
きっと、「死んで」いないのだ。
生きているのに死ぬ人間は、たとえ、何かの拍子に生き返ったとしても、また生きながら死ぬのだ。
どうせ、新たな死を迎えるのなら、このまま古い死のままでいても、結局、同じことなのだと、自分を納得させる。
ずるい。
でも、だめなんだ。
新たな死は、それ自体、恐怖だ。それなら古い死に身を浸しておこう。
『失楽園』の二人は、余りにもお目出たかったが、このクレアとジェイは痛過ぎる。
クレアが街でジェイを見つけたときの一瞬の輝くような笑顔とジェイが息子たちに接するときの別人のような顔が印象的。
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