『化粧師』
2002.2.11
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。。。。。  
 つまんね・・・・。

 
 池脇千鶴、だっけ?
 うざいねぇ。
 もー、後ろから蹴飛ばしてやりたくなるよーな役。
 あんなの観なきゃならないのからして苦痛だよぉぅ。
 大根洗いながら、「かもめ」読むかぁ?
 誰だって苛めてやりたくなるわよねぇ。
 でも、あーゆーのが好きな男、多いんだろうねぇ。
 若者もおぢさんも。
 
 加えて、椎名(←結構、スキ)の役も、ちーーっとも魅力的じゃないんだな。
 彼が無口でぶっきらぼうな理由が明かされても、あ、そっ、ふーーん、それでぇ???みたいにしか思えないし(笑)。
 
 時代のエピソードもこなれてなくて、とりあえず盛り込んでみましたってな具合でてんで消化不良だしね・・。
 
 
 化粧って、陽と陰、両面を持った行為だと思う。
 私は、別にどちらの面も否定しないし、化粧自体について何か思い入れがあるわけではないので、こんな見方しかできないのかな、とも思うが、なんしか、化粧に関するひとつひとつのエピソードがぜんぜん迫ってこないのだな。

 顔面ヤケドのある女性の婚礼写真。
 「綺麗な顔で婚礼写真が撮れれば、こうなる前の気持ちになれるんじゃないかと思って」、だと?
 化粧師のした化粧は、明日の朝にはとれてしまうだろう。
 「綺麗な顔」の婚礼写真とヤケドの顔。
 それって、余計に辛くはないか?
 
 化粧されて小綺麗な服に着替えさせられた妻が夫に言う。「もう一人のわたしが居た」と。
 仲直りする二人、初めて言葉を発する子ども。
 なんか、すげぇ安直・・・・・。

 ケバケバメイクのねーちゃんを清楚なお嬢様顔に変身させる。「頑張れそうな気がする」と喜ぶねーちゃんに、椎名はこう言う。 「心に化粧するのは自分だ」。
 あのう、もしもし、ぜんぜん説得力ないんですけど・・・・。

 池脇絡みのエピソードは省略(笑)。


 椎名が言った、「心の化粧」って言葉、ひっかかるよね。
 
 顔の化粧は、美しく整える、という積極的な面が大だけど、「心の化粧」って言うと、醜い(かもしれない)本音を隠し繕いなさい、つー意味なのかな?
 それとも、化粧して顔が華やかに美しくなるように、心も美しく明るくしなさい、つー意味?

 ま、んなことは、どーでもいいんだが、要は女は見た目を小綺麗にして、明るく素直にしとけば、幸福になるぞ、つーことを主張したかった映画なわけでしょ、これ。(曲解?)



 しかし、年配のご婦人方のグループが、上映中、ずーーーーーっとおしゃべりしていらっしゃったのには驚きました。
 いや、ほんと、ずーーーーーーーっとなのよ。
 みごとに、最初から最後まで。
 どんなおしゃべりかと言えば、たとえば、池脇が、椎名に、「わたし、女優になれるかな?」(うーー、あの口調、思い出しても、寒気がするぞ)と尋ねるシーン。
 おばさん、会場中に聴こえるような声でこういうのよ。
 「うん、なれるなれる。若いし、可愛いし、だいじょうぶ」
 誰もあんたに聞いてないってば(怒)。
 こういう方は、化粧よりなにより先に、世間の最低限の「常識」を身につけて欲しいものであります。 
 
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