『イン・ザ・ベッドルーム』
2002.12.10
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。。。。。  
 ちょっと気にはなるけど、まっ、ね、なんて思っていたことを、後半、バーンとつきつけられる。
 水を浴びたように、心臓が凍る。
 息をのむ。
 思わず口を手で押さえてしまう。 

 
 この映画の圧巻は、あの夫婦の言い争いのシーン。
 前半、淡々と話しをすすめていくのも、あのシーンの衝撃度を高めるためであろう。
 結末も一見、衝撃的ではあるが、あれは当然といえば当然の帰結だ。



 「まさか、そんな・・・・・」
 でも、そう考えたら、冒頭のシーンや、彼のビミョーな表情に納得がいく。
 それを承知していながら、それまで口にしなかった妻の葛藤。想像すると、かなり怖い。

 そして、真実をつかれた夫の理不尽な反撃。
 理不尽さがリアルすぎて、これまた怖い。

 結局は、こんなものなのだ。
 いったい、なんなんだ?夫婦って。
 
 ラストのベットルーム。
 結局、人は一人なんだよな。
 どこかに自分の半身がいるなんて幻想は、きっぱりと捨ててしまうに限る。
 
 
 
 
 
   
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