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だからねぇ、なんで幼稚園なのよっ。
離婚をして娘の親権とってこれから生活していこうという女が、なんで「幼稚園」に子どもを通園させながら働くわけ?
この映画は、そこから、決定的な破綻をしてるのだな。
確かに保育園は今、入園待機者が多くてそんなにすんなりと入れるわけじゃない。
黒木瞳演じるかーちゃんはまだ、職にありついていないので就労証明もでない状態で、保育園に子どもを入園させるのはそりゃ、難しいかもしれない。
でも、無認可でもいいからそういう保育施設に預けるなりなんなりして凌ぐのが常識なんだよ。
それなのに、それなのに、なんで、幼稚園なんだよぉぉぉ。
なぜかというと、そうしないとお話にならないから・・・・。(笑)
って、そういう笑い事な破綻だけじゃないんだよな、この映画・・・・。
黒木瞳(トシエという名前だったような気がするのでトシエとします)の幼少期のシーン。
お迎えの母親が来ずに一人で待つトシエ。
母親らしき相手から園(これまたきっと幼稚園だろうな)に電話が入る。
対応した職員がこう言う。「そんな。自分勝手な!」。
もちろん、どんな「自分勝手」なことがあったのかは一切語られない。
別のシーンでトシエの母の妹だか姉だかが出てきてこう言う。「あの人は自分勝手な人だったからねぇ」。
もちろん、ここでもどんな「自分勝手」をしたかは不明だ。
行方不明になったミチコちゃん。
幼稚園の園長がミチコちゃんの家庭についてトシエに語る。「母親が家を出たんですよ」。
もちろん、どんな理由で母親が出奔したかは語られない。
どういうことか?
そう。
「母親はいかなる理由があろうと、ぜったいに自分勝手をしてはいけない」のね。
それが、この映画の基本スタンス。
けっ。
あほくさ。
そう考えたら、幼稚園という設定もよくわかるよね(笑)。
ほら、「保育園に子どもを預けて働く」なんて自分勝手な母親は、ハジメッから論外、なわけよ。
あー、あほくさ。
ええ加減にしてよね。
ホラーなのに泣ける、とかいうので、観に行ったのだが、こんなもんで泣けるかよっ。
「子どもを守る母の気持ち」ぃぃ?
せめて、エレベータの中でミチコちゃんをやっつけて(?)めでたしめでたしにしてくれたら救いようもあったものを・・・・。
え、何かい?
母親は子どもの為にああしろと言うのか?
勘弁してくれよ、まったく。
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