■■『息子の部屋』■■ 2002.1.22
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あぁ、途中から、ずっと目の下にハンカチ当ててあふれる涙をおさえてました。
おねーちゃんの存在がいいですなぁ。
彼女がこの映画の魅力だと思う。
ほんとに、いい姉。
弟が死んでしまったことは凄く悲しい。
両親のつらさもわかる。
でも、彼女は若いから(というのだけではないだろうが)、弟の死のショックからの回復も早い。
級友と談笑する彼女は何事もなかったかのように屈託がない。
彼女は、そんな自分を、悲しみに暮れる両親に申し訳ないと思い、気を遣う。
もちろん両親もそんな娘に気を遣うのだが。
ラスト。
朝、車はとんでもないところに到着している。
寝ぼけた娘が車から降りてきて、「ここはどこ?今日はバスケの試合があるのに。どうしてくれるの!」と両親に文句を言う。
その言葉に、両親は大笑いする。
彼女の文句なんて、これが初めてかもしれない。
ずっと気を遣っていた彼女からの本音の言葉と、それを好ましく受け取ることのできた両親。
家族が生き返った瞬間、だ。
あぁ、いい映画だった。
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