『コレリ大尉のマンドリン』
2001.9.18
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。。。。。  
         うーーーーーーーーーむ。
 
 いったいどこで泣けるのだ?
 勝手にしてちょうだいな、ですなぁ。



 ニコラス・ケイジが憂い顔でマンドリン弾くポスターの印象で、勝手なイメージを抱いていた私が悪いと言えば悪いんですけどね・・・・・。
 でも、なんつーかな、「戦争でいろんな悲しい経験をしてきた大尉がそういう想いもひっくるめて奏でるマンドリン」っていうイメージじゃないです?あれって。

 ところが、どっこい。
 単なる女好き酒好きなお気楽ヤローなのよぉ。(いや、もちろん、それでもOKなんだけど)
 ラッキーにも戦闘らしい戦闘を経験してない部隊(っていうのかな)らしくて、みーんなノー天気に歌う歌う。
 占領した地中海の島で、浜辺でトップレスのおねーちゃん侍らせて、酒盛りしながら(笑)。
 観ているほうも、占領された島の人たちの同じような「反感」を思わず抱いてしまうくらいです。 

 で、ヒロイン嬢も同じように「反感」を抱くわけだけど、この娘、いつしかコレリ大尉に惚れちゃうのね。
 ま、お決まりのパターンですわな。
 しかし、この、惚れちゃう過程が、納得いかないのだな。
 「勝手にしてちょうだいな」ですな。
 そりゃ、そーいうのは理屈じゃない、って言えば、それまでなんだけど、なんか、若い男女がひとつ屋根の下で暮らしていたので成り行き上そーなってしまいましたとさ、程度なのね、これが。
 (このヒロイン嬢の婚約者をみても、小さな村で同年代のそこそこ見栄えのする相手はこいつかな、ぐらいで付き合った程度なんですけどね。)
 いくら二人が盛り上がってくれていても、観てるほうは「・・・・(-.-)」なんですな。えぇ、ほとんど島の人の心境。

 んで、このコレリ大尉、あきれるほど強運の持ち主でして、ドイツ軍の騙まし討ちでも一命をとりとめ、ヒロイン嬢の婚約者のはからいで、小船でイタリアにこっそり逃げ帰ることができるのね。
 おいおいおい、いくらなんでも、そりゃあ、ないんじゃない?というぐらい都合がいいわけね。

 ・・・・数年後、ヒロイン嬢のもとに一枚のレコードが届く。
 なんと、コレリ大尉が自分のために作ってくれたあの曲・・・。
 島を襲う大地震(←実際にあったらしいけど、物語の中では意味不明としかいいようがない)。
 そして感動の再会・・・・。

 って、観てるほうは、相変わらず「・・・・・・・・・(-.-)」なんですけどね(笑)。
 ほんと、気分的にこんなについていけない映画もちょっと珍しいです。
 
 
 唯一、注目すべきは、コレリ大尉を守ってくれた彼。
 あの場面まで、ちゃんと意識して観てなかったので、もし、再見することがあれば(ないと思うけど)、ちゃんと観たいです。
   
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