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いやぁ、秋の気配のする爽やかな昼下がりに、こんな R−18 ものを観ていていいものだろうか、というようなことも最初、ちらりと思ってしまったほどでありました^^;。
それが、観終わった時には、すこーんと突き抜けたような不思議な爽快感を感じていたりするのだから不思議です。
まぁ、みごと全編にわたってセックス。
すげぇ、パワーだね、こりゃ。
おまけに、おいおいおいおい、そりゃ、いくらなんでも体に悪いぞーー、なんていうことまで興じてらっしゃる二人。
いやぁ、あそこまでするか?ふつー。
愛情のあるひとつの形と言いましょうか。
初めから意識的に余計なものを入り込ませないようにしてセックスだけで繋がる二人の関係を築いていくんだな。
でも、女子高生(が女子大生になっていくわけだが)Yにとっては、そんな関係は、あきらかに「嘘」なんだな。
Yがベッドの中で泣くところと、TVを観ているYに「お願いだからぶってくれ」と懇願するJに対して「面倒くさぁい」というところ、この二つは素のYなんだけど、あとは「Jのための」Yを演じてるんだな。
うーん、これって、すごいパワーと愛情だわ。
38歳のJのほうも、これまた、すごい。
欲望まっしぐら。(笑)
いやぁ、いいねぇ。実に、いい。
ほんま、38歳で、ここまでやるか、おっさん。
こいつも、Yが、「演じている」ということも感じてはいるんだけど、「まっしぐら」だから、自分の都合のいいほうにいいほうにことをすすめていくのだな。
初めはYを殴るS(あー、ややこしい。これはSMのSね)だったのに、いつのまにかMに目覚めて、Yにぶってくれと懇願しだすし、Yと離れると、奥さんにベルトを握らせて「ぶってくれ」と尻を向けるのだ。
あぁ、ほんと、あんたの頭の中はそのことだけかよ、とあきれつつも、みていてなぜか微笑ましい。
「僕は肉体のファンタジー」のとこなんか、心底、笑ったぞ。
そりゃ、JもYも二人とも問題あり、なんだけど、二人を見てたら、「こんなのもありだよな、すげぇじゃん」と認めざるを得ないような気分になるんだな。
で、冒頭に言った「爽快感」というのは、自分が、この二人を認めるまで過程で、自分の中にあるいくつかの障害をのりこえてきてる、というのに起因するのだと思う。
えぇ、私にとっては、なかなかおもしろい作品でした。
あぁ、でもSMって、理解ふのーー(笑)。
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