『冷静と情熱のあいだ』
2001.12.4
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。。。。。  
 男性にも評判の良い恋愛映画らしいので、つい観てしまいました・・・・・。

 うん、竹之内豊はかなりかっこよかった。
 それは認める。
 

 しかし・・・・・。
 どーしても納得いかない。

 あおいはどうして、フィレンツェで再会を果たして一夜を共にした後、ミラノに去ったのだ???

 フィレンツェでの「奇跡」の再会は彼女の企んだ部分もあるのだから、彼女にしたって順正(だったか、竹之内の演じた男性だ)を求めていたのだろうに、なぜ、翌朝、満足そうにコーヒーを持ってくる彼に「私、もう行かなくちゃ。さよなら。会えてよかった」になるのだ?

 わっからーーーん。

 宝石店の仕事が大事だから?
 でも、そんな仕事か男か、なんて迷ってた描き方は皆無だったよなぁ。
 自分はもうあの男とは別れてるし、順正の方も結婚してるとか、恋人がいるとかいうわけではないのだから、「冷静」に考えても、なんの支障もなくやり直すことができるはず(『瑠璃の城』の二人じゃないんだからさ)なのにな。
 
 だのに、なぜ?????
 

 たとえば、10年ぶりだかぐらいに一夜を共にしてみたら、彼はとんでもない趣味になっていたとか、早漏だったとか、インポテンスだったとかで、100年の恋も冷めたわぁ、とかいう設定なら、そりゃ彼に対してあんまりだわ、と思いつつも、まぁ、それなりの納得性もある(あるか?)のだが、どーも、そういう訳でもないんだな。

 ま、とにかく、なんしか、最後にまた奇跡の再会のシーンをつくりたかっただけ、って感じなのよねーーっ。
 観てるほうにとったら、あぁ、もー勝手に再会ごっこしといてちょうだいな、ですわな。


 あと、篠原涼子だったのかな、順正にひっついてミラノから帰ってきたあの子。
 すごく目障りで、イヤだったなぁ。
 キャラ自体がイヤっていうより、あの彼女がこの作品に存在する意義がまるでないのだな。
 彼女が登場したシーン、そのまま取っちゃってもほとんどお話が通じるんだよね。
 にもかかわらず、不愉快な「だけ」なんだもんなぁ。
 もっと、描き方に愛情があっていいと思うのだけどなぁ。
 そういえば、順正の父親もおじいちゃんもなかなかいい味だったのに、サラッと流されててもったいなかったなぁ。 


 つーーことで、すっかり醒めて「冷静」な私。
 はいはい、いいんです。
 映画も私みたいなのに観られたくなかっただろうし、ま、お互いおよびじゃなかった、ということでしょうな。
 
     
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