『サイレンス』
2001.11.14
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。。。。。  
 久しぶりのイラン映画でした。

 その国の文化や風習を知らないと、映画を観ていても少し戸惑うことや誤解してしまうことがあります。

 イランなんてほとんど知らないので、もしかしたら、的外れなことかもしれないのですが、盲目の少年の母親と少年といっしょに親方のところで働く娘がイヤでした。

 母親は平坦な口調で毎朝、少年に言います。
 「大家が出て行けという。月末までにお金を何とかしなければ」と。
 その口調には、「私も何とかするからお前も勤めを頑張っておくれ」というニュアンスは微塵もなくて、「お前、どうにかしておくれ」という感じ。
 このかーちゃん、別に、病気でもなんでもないのに・・・。
 町には、小さな子から大人まで女性の売り子がいっぱいいるんだから、「女が働いてはいけない」という法があるわけじゃないのに、なんで、あんたが働かない?
 で、何してるかといえば、釣り。
 ????
 あーーー、理解不能。


 娘も曲者。
 少年のお弁当のさくらんぼ、むしゃむしゃ無断で食べたり、耳に飾ったりします。(もちろん、少年は目が見えないのだから、そんなことわかりません。)
 娘のしぐさは、それはそれで可愛いとも言えるかもしれませんが、私は彼女から少年の母親と同じ匂いを嗅ぎ取りました。
 
 あぁ、なんで、こんな女が二人も出てくるんだろう?
 はっきり言って不快です。
    
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