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鷲羽山から瀬戸大橋を眺める | 鷲羽山から内海を眺める |
瀬戸内海国立公園
1934年3月16日。香川県小豆島から福山市鞆の浦に至る備讃瀬戸は、雲仙、霧島とともに
わが国初の国立公園に指定された。
訪れた国立公園調査会委員らが「内海第一の展望地」と絶賛された鷲羽山からの展望は
備讃瀬戸の多島美を瀬戸内海の新しい風景として、瀬戸内海国立公園が誕生した。
鷲羽山 資料(山陽新聞、海.人.未来 市文化財保護課HP)
倉敷市の最南端に位置する鷲羽山は標高133メートル。花崗岩が露出した鷲羽山の山頂は
視界を遮る物がなく、備讃瀬戸の大パノラマが広がる。四国の山々から、塩飽諸島、足下の
釜島、松島まで広範囲に広がり、また漁をする小舟とマッチしてどこか郷愁を漂わせる。
船と云ふはしこく動く浮島と島入りまじる瀬戸の海かな
歌人与謝野晶子は、すばやく動く小舟と多島美の組み合わせに目をとどめた。
国指定・名勝(昭和5年11月19日)
海上から望むと鷲が羽を広げて雄飛する姿に似ているところから名付けられた鷲羽山は、山の
随所に露出した花崗岩の奇岩、巨岩は、永年の侵食風化によって刻まれた荒削りな美を誇り
大小の松の緑は自然の彫刻に繊細な彩りを添えています。自然の交響がこの壮麗な世界を
生み出しているのです。
名勝の区域は、瀬戸内海国立公園の一角をも占めており、「天下の絶景」と評された風景は
多くの文人達により褒め称えられています。山頂に立つと眼下には釜島、松島、六口島など
の備讃瀬戸の島々がひろがり、東は小豆島、西は笠岡諸島の白石島までが視野におさまり
瀬戸内の多島美を一望に見渡すことができます。
視界の良い日には、対岸の四国の山々も見渡せる展望台からの景観には、新たに瀬戸大橋
という現代の要素も加えられています。
島一つ土産に欲しい鷲羽山 難波天童 鷲羽山ビジターセンター