2-5 集票プログラム(1)・オルグ構想づくり

戻る目次前へ次へ


地方選挙に限っていえば,当選に必要な票数は,そう大きな数ではない。一票,一票を積み重ねて,当選ラインに届くよう努力することが必要だ。そのためには,得票の柱(組織)をいくつかつくり,その柱ごとに獲得票を管理するとよい。


●集票のための柱をより多くつくれ

一票一票を積み重ねていくということは,浮動票に頼らず,確実に勝つ闘いを組むということだ。しかし,地方選挙とはいえ,何千票という単位で票を獲得しなければならず,これを目標に票を積み重ねようというのでは漠然としていて管理が難しい。

そこで,目標獲得票をできるだけ多くの柱に分割し,その柱ごとに管理するやり方が効果を発揮する。たとえば,地元,地域活動,学校関係(小・中・高・大学,PTA),遊び仲間…などに分け,それぞれの目標獲得票を決め,管理責任者をつける。このような体制をつくり,票の動きがリアルにつかめるようにしよう。また,従来の関係だけてなく,ポスター掲示依頼,リサイクル・カンパ活動など,選挙戦を通じて新しい柱をつくる努力も怠ってはならない。

管理可能な票数は100票。この単位の柱を何十本か持つことだ。

●人脈をたどれ

選挙でも仕事でも,人を訪問するときは,誰かの紹介がある方が,より強いインパクトを相手に与えることができる。紹介という形で人の輪を広げていくことが,勝利への近道だ。柱を強固なものにするためにも,どんどん人脈ををたどろう。

たとえば,中学校同窓生にアプローチする場合。知人から知人へ紹介しでもらう一方,「凸凹を応援する○○中学校同窓有志の会」を結成し,各期から最低でもひとりにメンバーになっでもらい,この会から同窓生に紹介やカンパのお願いをしてもらう。手紙や電話を受け取った人は,候補者が同窓であるとともに,自分と同期の人も応援していることを知るわけで,協力の度合いが違ってくるものだ。

このような作業は,照れくさく,腰を引きがちになりやすいが,勝つためには必要だと割り切ること。


■ 一票、一票の積み重ねが勝利へとつながる

リサイクル・カンパ

たとえば,政策のひとつに“リサイクル社会をめざそう”というのがあった場合,これを具体的に展開し,市民との接触をはがるためにリサイクル方式てカンパを募る。一軒一軒を訪問し,リサイクルの重要性を訴えるとともに,選挙資金として古新聞・雑誌でのカンパをお願いするもの。カンパしでもらったお宅の住所と名前をひかえ,お礼ハガキなどで,後でコンタクトをとるようにする。

推薦団体以来方法

各団体の推せんをとりつけるには,対象団体に対し,推せん依頼文(資料参照)を届けて検討してもらう方法がある。しかし,推せんのとりつけは,一朝一夕の関係ではなかなか難しく,普段からのつき合いがものをいう。

■事前の印刷物を候補者本人の名前で郵送すると事前運動とみなされる場合がある。候補者とは別主体である政治団体(後援団体)が一般政治活動として郵送するんだというポイントをしっかりおさえておこう。[関連法律資料A参照]


市民選挙の実践 5

戻る目次前へ次へ