1-3 地味な作業が勝利を生む

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いよいよ行動開始! 目標と現実とのギャップを,常に正しく把握しながら行動することが大切だ。まず,内の土台を固めてから外へ展開するという具合に,着実に順序だてて計画を消化していくこと。一見,地味な作業を積み重ねていくことが,最終的には勝利を生むのだ,と肝に銘ずべし。


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選挙戦が活気をおぴてくるのはいよいよ終盤のことで,それまでの期間はコツコツと地味な作業の積み重ねだ。特に始めの頃は,自分たちが「選挙,選挙!」と勇むばかりで,反響はほとんどないと思ってまちがいない。めげす,あせらず,この時期を乗り越えることが,終盤のお祭りムードを高め,勝利を生むのだと自覚しよう。

●対外作業

ポスタ一貼り,ハガキ宛名書き,電話かけetc.(下図参照)……ひとつひとつの作業は効果が薄くて無駄骨折りのように感じられがちだが,これらの積み重ねが相乗効果を生み,投票日に“一票”という実を結ぶ。有権者ひとりに対し最低10回はアプローチの機会を持つ,という心構えで,粘り強く作業をこなしていこう。

●内部作業

選挙には,表舞台にはほとんど表れれない地味な,しかし重要な仕事がたくさんある。それらのほとんどが,根気を必要とする単調な作業だ。ひとりで大量にかかえこんてウンザリする前に,うまくローテーションを組む,分業する,楽しみながら仕事ができるよう工夫する,などの配慮が必要だ。裏方の支えなしには選挙活動は成り立たず,ひいては勝利もない,という気持ちで確実にこなしていくこと。

具体的には次のような作業がある。

・ 会計
・ 名簿整理
・ 遊説計画づくり
・ 事務所内の整理整頓
・ ポスタ一貼り下準備
  ・ 印刷物の企画・制作
  ・ 情報の整理
  ・ あて名書き
   ……etc.

■多くの働きかけが重なり合って1票を生む

■選挙告示の日に立候補届けが受理されて初めて候補者となる。従って告示日前に使用される印刷物(パンフレット、ポスター、ビラなど)に「候補者」という言葉を使ってはいけない。パンフレットには「討議資料」の文字を忘れずに。[関連法律資料A参照]


市民選挙の基本構造 3

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