2001/09/12

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平成13年 9月定例会-09月12日

生ゴミの処理と消防設備などについて主に教育委員会に関連する質問をしました。

市内の中学校の約3分の1ぐらいでは、生徒による消防用設備の破損があり、修理も充分でない状態にあります。これからの社会をになう人材が、生活の安全や生命とも直結する消火器や放水設備を壊すようなことではいけません。これを放置していては教育も何もあったものではありません。本気で取り組みをしてもらいたいと思い、質問しました。

羽場 校舎の建築にあたって、費や床の材料によってはシックハウス症侯群といわれる事態を引き起こすものがあると聞くが、これらについてどのように考えているのか。

教育長 国からも、そのような材料については極力使わないように指導を受けているところであり、今後の建築に当たっては充分配慮したい。

羽場 市内の中学校のなかに、消防の査察を受けていて、改善が出来ていないところがある。なぜなのか。

教育長 消火器や放水設備に、生徒のいたずらが繰り返されるので、やむを得ず使えない状態にある。調査して、改善したい。

羽場 学校から出る生ゴミはリサイクルされているのか。

教育長 コンポスト容器を導入したり、生ゴミ処理機を試験的に使ったりしていて、リサイクルに取り組んでいる。


◆(羽場頼三郎君) それでは,きょうの午後の最初の質問をさせていただこうと思います。

 本当にアメリカでの今回の事件というのは大変なショックがありました。私の質問なんか今回の事件に比べるとどんなんかなあと思いながら,本当に学校の安全性を幾ら追求していても,その学校そのものがドンとなくなってしまうような,そういうような感じの事件ですから,本当にちょっと心がというか,気持ちがふさぐ思いがいたします。

 市長や議長も大変この件に関しては心配をされているようですが,お互い本当に今の我々の社会のあり方というものも考え直さなくちゃいけないような,そんな気がいたします。

 気を取り直しまして,学校・園の安全性に関して,まずは2点ほど質問をさせていただこうかと思います。

 まず,シックハウスについてなんですが,室内空気汚染とか,それからシックハウス症候群だとかというような言葉を耳にされたことがあるんじゃないかと思いますが,特にここもそうなんですけれど,最近の建物の建材の中に,いわゆる揮発性の有機化合物といったものがよく使われておりまして,それが主な原因じゃないかとか,それからカビとかダニも原因だというふうに言われておりますが,いわゆる化学物質過敏症という感じで,教室や家といった,本来ならば安全なところにいるべきなのに,かえってそれがあだになってしまうという事態です。

 これ難しい化学物質なんでちょっとよく見ますが,ホルムアルデヒドとかトルエン,キシレン,パラジクロロベンゼン,エチルベンゼン,クロルピリホス,それからフタル酸ジ-n-ブチル,スチレン,それ以外にもテトラデカン,フタル酸ジ-2-エチルヘキシル,ダイアジノン,これ難しいよ,本当にね。もうこれがあって,それぞれに国の方でもいわゆるガイドラインみたいなものを出されているようです。こういったものが学校に使われているのかどうか,そういうチェックもしなくちゃいけないんじゃないかなあと思っております。

 特に,塩ビの床材なんかに使われているとか,それから建物の材料の中の,いわゆる保温に使うものとかが,教室とか保育室に使われている可能性がありますので,そこで長時間過ごす先生方や,もちろん子どもたち,また保育士さんとか,そういう方々への影響も考えられます。実は,私は総論的なことをお聞きして,あとは竹永議員が詳しく質問をされるそうですから,そちらに詳しいことは任そうかと思うんですが,こういう物質が家にでも教室にでも充満すれば,一定の濃度に達すると非常に影響が出やすいということなんですが,ただ,換気をきちんとしていればいいんだそうですね。ただ,換気をしてもやっぱり5時間ぐらいたったらまた同じような濃度になるということがありますから,そういうことを防ぐためには,まずそういったものが使われていない素材を選ぶ必要がある。一番いいのは天然素材で,私なんか以前から言っております木材の校舎──園舎もそうですね──をやっぱり普及する努力というものは続けてもいいんじゃないかなというふうに思っているところなんです。それに関連いたしまして,幾つか質問をさせていただこうと思います。

 これまでに子どもとか,親とか,またそうした働いている皆さん方の方から,そういうシックハウス症候群と思われるような訴えが出てきているかどうか,また内部でこの問題について検討されたことがおありかどうか,また指摘を受けたりするようなことがあったかどうか,ございましたらお教えください。

 それから,建材や工法などで今後どのような対策をとるおつもりなのか,お聞かせ願いたいと思います。

 さらに,先ほど申し上げましたけれども,木材を使った校舎・園舎を,さらにふやすというお考えはございませんでしょうか。

 今回,厚生労働省もそうした問題につきまして,いろんな指導をしておりますし,また国会の中でもそれらに関する議員連盟のようなものもできたと聞いておりますが,そうした国の動きについてどのように把握され,またどのようにお考えになっていらっしゃるのか,そういうところをぜひお聞かせ願いたいと思います。

 早速次に入りますが,これは本当に深刻な問題だと私はとらえているんですが,学校や各園に消防の設備がございますが,本来の状態にちゃんと置かれているかどうか,これが非常に心配になってきましたので,お聞きをしておこうと思います。

 消防設備といいますと消火栓とか消火器なんですが,こういったものが万一のときに使えなければ意味がありませんので,こういうことがちゃんとされているのかどうか。本来あるべきところにあるかとか,動くようになっているかとかということがちゃんとされているかどうか,把握されているのかどうかお聞きしたいと思います。

 最近で言えば,本当に大きな事件があったもんですから,吹っ飛んだような感じもしますが,歌舞伎町でも大きな火災がありました。そこでも消防が査察をしていていろんな指摘をしていながら,その指摘がちゃんと改善されていない。これが大きな事故につながったと言われておりますので,こういう事態にならないようにぜひ気をつけていただきたいなと思います。その点,本当に気をつけていてもビルそのものが崩壊させられたんじゃどうにもならんのですけれど,そういう消防の指摘とか,査察とかというものについてちゃんとした対応をしていくことが,その施設を管理している者の責任として問われかねないことにもなります。そんな責任問題より何より,やはりその中にいる子どもたちの安全性が一番大切だと思いますので,ぜひこの辺を,どういうふうに責任者の方は把握されているのか,お聞きしたいと思います。

 そこで,そうした消防の査察を受けて指摘をされているもの,深刻だと思われているようなものはどういうものがあるのか,またそれらが改善をされていないとすれば,いつからそれが改善をされていない状態にあるのか,お示し願いたいと思います。

 そして,その指摘を受けながらなかなか改善ができない理由があればやむを得ませんから,その理由があればお教え願いたいと思います。

 また私がお聞きしているところによると,改善ができないといいますか,そういう理由を,少々改善してもすぐ壊されるんだと言われるんですね。もし,そういう壊されるような状態があるとしたら,これはちょっと深刻だと思いますね。特に,私が聞いているのは中学校なんですね。中学校の場合,中学生のときにそういった問題についてちゃんと正しい認識を持った子どもに育っていかないと,本当に社会全体がおかしくなってしまう。消防設備みたいなものをいたずらで壊すなんてことは,考えられないですよ。

 実は,この質問をさせていただく前に2000年の教育要覧を見ましたが,もちろんこの問題について触れておりません。当たり前なんですよ,それは。そんなことはもう子どもであろうが大人であろうがそうなんですけれども,消防設備なんていうものには当然いたずらをしない。そういうものだとして,その上でいろんな勉強をしたり,運動をしたり,遊んだりしているわけです。だから,その一番大切なといいますか,一番基礎のところがおかしくなっていて,それをなかなか直せないとしたら,これは私は教育にとって非常に大きな問題だろうと思います。もし直せないんだとしたら現場の担当者だけの責任じゃないと思いますね,これは。だから,例えば中学校の場合であれば,教育委員会も挙げてこれに取り組むような,そういう姿勢が私は必要じゃないかなあと思いますので,その辺のお考えをお聞きしたいと思います。

 もしそういう状態が続くのであれば,入学のときにガイダンスとかされますけれど,そのときに例えば,子どもでもわかると思うんだけれど,もしわからないんだったら,これには触っちゃいけませんよとか,これは壊したらいけませんよというぐらいのことはもちろん言っているだろうと思うんですけれど,それがどこまで徹底しているのか。

 それから,これを予算がないから直せないんだというようなことは私はないと思いますけれども,そういうことに対して予算は十分あるんでしょうか,一応お聞きしておきます。

 私は,もちろんお金と命とはもう比べようがないと思うんですが,例えば設備を改善するための教育といいますか,そういうものがお金がないからできないということにならないように,ぜひしていただきたいと思います。

 先ごろ,これはもう市長も決断されて,例のPCBが問題になっておりました蛍光灯の器具なんかを即座にかえていただいた。これは本当にいい決断だと思います。決断というか,もう本当にやるべきことをやっていただいたなあと思いますが,これもそうなんですよね,お金が少々かかろうがかかるまいが,そうした安全のための設備なんていうものはきちんとしておくという姿勢がちゃんと貫かれているかどうか,ここら辺をぜひお聞きしたいなと思いますね。

 また,消防の方はこの問題についてどのようにお考えになっているのか。やむを得ないからといってまさかほっているようなことはないと思いますけれど,消防としてのお考えをお聞きしたいと思います。

 そして,こうした指摘による改善というのは,いつまでにしなくちゃならないということになっているのかどうか,これもぜひお聞きしたいと思います。

 それから,学校以外にでも,こうした消防が査察をして指摘してもなかなか改善がされていないというようなところがあるのかどうか,その実態を教えていただければと思います。

 それから次に,学校や幼稚園,保育園,病院,老人ホームなどから出る生ごみの処理についてお聞きしたいと思います。

 実は,前の議会でも私はお聞きしたんですね。これは食品に関することだからかどうか知りませんが,私はどうも消化不良でいけませんので,もう一度改めて聞こうと思います。

 実はそう思って,けさ新聞を見ておりました。本当に大きな事件がありましたので,その事件に隠れて非常に小さい記事だったんでお目にとまっているかどうかわかりませんが,この新聞のところに,生ごみ再利用全省庁導入へと,こういう見出しの記事がありました。小泉首相は11日,全省庁の食堂から出る残飯など生ごみを肥料として再利用する方針を全国知事会議で明らかにされたそうでございます。これは本当にいいことで,さきの議会でも私が取り上げました,食品リサイクル法の精神にももちろん沿うことでもありますし,このコメントとして首相はごみゼロ作戦だと。ぜひとも政府関係だけではなく,地方にも呼びかけたいと言われておりまして,地方自治体にも協力を求めてこられるそうでございます。

 私は,人に言われるまでもなく,もう岡山市は先に進んでいるんだというふうにぜひ言いたいもんですから,さきの議会でもぜひ岡山市からは生ごみなんてものは出ないというような,そういう姿勢を示してもらいたいという意味で,各部署で生ごみを出さないようにぜひしてもらいたいと,そういう趣旨を込めて質問をさせていただいたと思っているんですが,実はそれに対して教育長の方から答弁もいただいたんですが,その答弁が議事録を読んでみても非常にわかりにくかったんですね。私はそれを見ていると本当にその趣旨が伝わっているのかなあという気がいたしました。先ほども市長もおっしゃいましたが資源循環型社会をつくろうということで動き出しているということなんですが,そこがなかなか伝わっていないんだったらいけませんので,伝わっているんだと思いますよ,伝わっているんだと思いますけれど,そこをぜひ確認したいと思いますので,お聞きしたいと思います。

 どういう答弁だったのかというのをちょっと私も正確に言わなくちゃいけないと思って議事録を見ましたら,こういうふうに言われているんですね。

 「食品リサイクル法につきまして,今,学校給食が御指摘をいただいておるわけでございますが,1日に残量が3.9トン出ておるということでございます。このことにつきましては,一中学校で現在実験といいますか,やっておりますけれども,いろいろ課題がありまして,なかなか……。現実には今ジャガイモがつくられておるということなんでございますけれども,非常に多くの手間がかかるということで,実際にこの環境問題,リサイクルということで考えてはおりますけれども,現段階で二,三種類導入してやってみてはということについてはなかなかできにくい,導入というのは考えられない状況にあると思っております」

というふうに言われているんですが,今の言葉で意味はおわかりになったでしょうか。なかなかわかりにくいと思うんですよね,これは。私のとり方が皮肉かどうかは知りませんが,ここで私はリサイクルに対する受け取り方がちょっと浅いんじゃないかなあというようなことを申し上げたんですね。前回は,その中身については言う時間がなかったんです。そうしたら,市長の方からフォローがありまして,教育長の理解が薄いとか言われますと,これはぜひ反論しなくちゃいけないと言われたんです。私も中身を挙げて具体的なことを言っていませんから,市長もそこまでおっしゃっているんですが,やはり教育長自身から,どういうふうにリサイクルについて考えているのかということをお聞きしたかったなあと思いましたので,改めて今回聞かせていただいております。

 そこで,私は何が言いたいかといいますと,確かに教育長はいいことを言われたんですよ。いいことというのは,それもなかなかちょっとあれですから,食べ残しを出さないことが本当のリサイクルであると,こういうふうに言われたんですね。それ自体は間違いない,非常に結構なことでいいんですが,食べ残しを出さないようにしても,しかしそれでも生ごみは出るんですよ,現実問題として。出たものをどうするのかということに私はお答えをいただきたかった。

 給食を民間委託にすると食べ残しが減るんだということをまず優先したいというようなことを言われているんですね。結局そうなりますと,給食を民間委託にすればすべて物が解決するというふうにも聞こえますので,そうじゃないんだということをちゃんと御説明いただきたいなと思います。

 それから,その前に給食というのは食品リサイクル法の適用はないんだと言われておりました。これはそのとおりなんですよ。まさに教育長は正しいんですけれども,その法の適用を受けないから何もしなくていいというふうに受け取られかねないんで,実はこの食品リサイクル法の適用を受けない事業所でありますが,しかし資源循環型社会をつくろうというそういう動きの中で,学校としてもリサイクルというのは考えております,生ごみの処理というのはこういうふうにしておりますというふうに答弁をしていただきたいなあと。私が先に答弁の中身まで言うことはないんですが,そういうような御答弁をいただけるなあと期待して前回質問したもんですから,そのとおりの御答弁がなかったから,ぜひ改めて,そういうふうにしていただけるだろうという期待を込めまして,今回質問をさせていただいております。

 それから,もう一つつけ加えますと,民間委託をして食べ残しが減ったと言われているんですが,それは余りそれだけ言われると,先ほども申し上げましたように,もう民間委託さえすれば何でも解決するんだということになりかねませんので,じゃあ減ったというのが,どういう理由で減ったのかということをちゃんと説明してくださらないと,我々も納得できないということになりますから,ぜひこの辺について,なぜ減ったのか,そういうことの調査までされているのか。

 また,計算ですよね,目分量でちょっと減ったみたいだなあというんじゃこれはいけませんから,いつごろはかったらこれぐらいで,民間委託にして何カ月目かにはかったらこれぐらいになったと,だから減ったと言えるんだというふうに言ってくだされば,おお,本当に減ったのかなと思います。ただ私がお聞きをしたところによると,文教委員会の中でもいろいろやりとりがあるようですが,例えば野菜を小さく切ったからよく食べてくれたとか,味つけがちょっと変わったから減ったというようなことではちょっと……,それはそれで理由ではあるんですけれど,それは民間委託にしたからとは言えないわけで,今の体制の中でもそういう給食というのはできないことはないわけですから,そういうことをやって食べ残しを減らそうという,食べ残しを減らすというそういう大きな目的のためにやるんならわかりますけれど,すべての物事に民間委託が優先をするということにならないように,ぜひいい答弁をお願いしたいと思います。

 それから,先ほどの答弁をお聞きくださっておわかりになっていただけたように,リサイクルということと生ごみ処理機の導入ということを,ちょっとごちゃごちゃにされているんじゃないかなという気がいたします。教育長のおっしゃる実験というのはどういうようなものを言われているのか,よくわかりません。もうちょっと詳しく説明をしていただきたいなと思います。

 それから,非常に多くの手間がかかるというのはどういう手間がかかるのかと言われないと,「手間がかかる,手間がかかる」と言ったってそれは何だって手間はかかるわけですから,だからどういう手間がかかるのでなかなかやりにくいんだということをお示しいただきたいと思います。

 それから,生ごみ処理機といっても,これもきょうたしか午前中の質問の中に,堀川議員なども大阪での環境展に行かれたということを言われておりました。私も東京での環境展に行きまして,そこにも生ごみ処理機のデモンストレーションがたくさんあったんですね。本当に,もうたくさんある。いろんな種類があるし,いろんな方式があるし,いろんなメーカーが出していて,それぞれにうちは手間がかからないんだとか,うちはコストがかからないんだとかいろいろやっているわけですよ。そういうものの研究をした上で,導入するとかしないとかという判断をされればいいんですが,本当にそういうことをされたのかどうか。生ごみ処理機の中でこういう方式のものをやっていて,それでこれはだめだから,もう全部,処理機なんか今さら導入しないという結論を出してしまうのはちょっと早過ぎるんじゃないかと思います。

 なぜなかなかできにくいと言われているのか,その辺の理由を明らかにしていただきたいと思っております。

 そして,導入が考えられない状況と,こう言われているんですけれど,その考えられない状況というのがなかなか私の方も考えられないんで,できることならそれはそういう機械も導入しながら,いろんなやり方をしながら生ごみを処理していけばいいんじゃないか,もちろん生ごみ処理機を導入することが,すべて生ごみ処理をすることにつながるわけじゃありませんが,なぜそういうことをしないのかということについては,やはりきちんとした御説明をいただきたいなあと思います。

 それから,これは学校ではございません。病院の生ごみについても,これはほかと違ういろいろ困難なことがあると思います。ありますけれども,もしこれについて,そのリサイクルについて何かお考えなり,やっていらっしゃることがあれば,これのお考えをお聞きしたいと思います。

 また,保育園とか老人ホームについて,その取り組みについてもお教えいただきたいと思います。

 以上で1回目の質問を終わらせていただきます。
 どうも御清聴ありがとうございました。(拍手)

◎病院局長(藤原作馬君) 学校・園の生ごみ処理の中で,病院の生ごみはどうしているのかというお尋ねでございます。

 給食の食べ残し,いわゆる生ごみの処理につきましては,その規模からいっても中心となるのは市民病院でございますけれど,市民病院では1日当たり150キログラム程度の生ごみが発生しております。これらにつきましては,家畜の飼育業者に収集をお願いし,引き取っていただいております。また,吉備病院,せのお病院につきましては,吉備病院で1日当たり20キログラム,せのお病院で1日当たり30キログラムと少量ではありますが,残滓が発生しておりますが,これらにつきましては事業系の一般廃棄物として処理しているところでございます。

 廃棄物の発生抑制も当面する重要な課題であることから,今後とも入院患者が楽しめる食事メニューに努め,できるだけ食べ残しを少なくするよう,鋭意努力してまいりたいと考えております。

 なお,リサイクルにつきましては今後検討をさせていただきたいと考えております。
 以上です。

◎保健福祉局長(堀川幸茂君) 学校・園の生ごみ処理のうち,保育園,老人ホームについての取り組みでございますが,給食の残滓につきましては公立の老人ホーム3園のうち1園では生ごみ処理機で脱水加熱処理をいたしまして,堆肥として園,それから地域の方々に御使用いただいておるということでございます。残る園につきましては,生ごみ処理機で水に分解処理し,下水道に放流しているものがあるようでございますが,これはリサイクルにはつながらないというふうに思っております。

 また,保育園の一部では,生ごみを天日干しいたしまして,園の花壇等で使用しております。しかし,他の大多数の保育園では一般廃棄物として処理をしております。
 今後,リサイクル実施園の状況も参考にいたしまして,有効な方法を検討してまいりたいと考えております。
 以上です。

◎教育長(玉光源爾君) 大きな3点の問題がありました。

 その1点,教室のシックハウス対策として5点の御質問をいただきました。
 学校・園のシックハウス対策につきまして,シックハウス症候群と思える訴えについては,現在までのところ各学校等からのシックハウス症候群と思われる事例の報告は受けておりません。

 それから,2点目でございますけれども,内部の検討及び指摘と建材・工法の今後の対策につきましては,平成12年2月末,小学校の多目的教室の改造において使用しています内装仕上げ材の製品に,揮発性有機化合物が使用されているのではという指摘がありました。関係課でシックハウス対策について協議をいたしておりますが,その後,平成12年6月7日付で建設大臣官房長官営繕部及び平成13年3月15日付文部科学省大臣官房文部施設部より,室内空気汚染対策についての通知がありました。これらに示された基準に基づきまして,平成13年度から新増築・改修工事等における設計図書の特記仕様書に内装及び塗装等の使用材料について明記し,教室内の内装に化学物質の少ない仕上げ材を使用するよう取り組んでおるわけでございます。

 木材の校舎・園舎につきましては,建築コスト面を十分考慮した上で,室内空気汚染対策の観点から,内装仕上げ材等で自然素材の木材の使用を検討してまいりたいと思っております。

 国の考え方等につきましては,学校等施設整備に際しては児童・生徒の健康と快適性を確保する観点から,室内空気を汚染する化学物質の発生がない,もしくは少ない建材の採用及び換気設備の設置等について,配慮することが重要であると考えております。

 今後につきましても,国の室内空気汚染対策等の動向を踏まえ,シックハウス対策に努めてまいりたいと思います。現実には,学校というのは40人ぐらいの児童・生徒が教室へ入っておりますので,休憩時間に必ずと言っていいぐらい換気はいたしております。
 シックハウス対策については以上でございます。

 それから,2点目の消防設備の件につきまして,4点の御質問をいただきました。議員がおっしゃられたように,この4点というのは私にとっても非常に厳しい質問であります。私も中学校におりましたんですけれども,現実に,中学校の実情で,本当にもう努力しても努力しても今のような現状がありました。それで,先生方はいろんな機会をとらまえて話をするわけですけれども,ここがやはり教師と子どもとの信頼関係ではないかと思いますが,もう根限り話をしても消火器が移動しておるわけです。それから,よく消火栓があるところのあのブザー,これが鳴るという,あれをぽっと割って鳴るということがあるんです。今はもうないとは絶対によう言いません。しかし,そのことの努力は本当にいたしております。

 消防査察につきましては定期的に,幼稚園は年1回,それから小・中学校は2年に1回受けております。その中で,消防設備の管理不良の主なものは消火器の配置不良,それから屋内消火栓や自動火災報知設備の表示灯不良,自動火災報知設備の感知器等の破損や変形等が査察で指摘されております。査察によって指摘を受けた不備事項等については随時改善を行っておるわけですけれども,いたずらによる破損があることも申しましたように現実にあるわけでありまして,対応が遅いという場合はあるわけです。こうしたいたずらによる消火器具の破損が一部あることについては,今の大きな火災ではございませんけれども,生命のとうとさ,それから社会のルール,こういうことは道徳の時間だけではなくて,学級で先生方も本当に真剣に話をされておるわけですけれども,まだまだそれは,私もやっていかにゃいかんなあと思います。特に,このことについて言われました入学時のオリエンテーションとか,避難訓練等の体験的な学習と関連づけながらやっていかなきゃいかんなあという気持ちを持っておりますし,学校も本当にやってくださっております。

 それから,予算については学校・園の消防設備管理上の必要経費として確保していく必要があると私は思っております。今後とも,消防関係の方と連携を図りながら適正な消防設備の維持管理に努めてまいりたいと思っておりますので,至らぬ点があるかもしれませんけれど,本当に学校では,そういうふうに努力して努力しても位置が変わっておるとかというようなことはあるわけで,それを放置しとるわけではないんで,一生懸命もとへ戻したりしております。

 それから,ホース等について,よく,抜いてほかのところへ保管しとるという,その例はないことはないんですけれども,この点については私は開かれた学校づくりという観点からも,みんなして学校を大事にしていくという,そういう岡山市をつくっていかにゃいかんなあという気持ちを持っております。これが消防設備でございます。

 それから,3点目の生ごみの件でございます。その中,7点御質問がございました。
 一番最初の質問は,6月議会のときにもいろいろ指摘をされたところですけれども,その1点目が私のリサイクルに対しての見識をということでございます。これは前回も申したように私は記憶しておりますが──ひょっと申していないかもしれませんが,本当はごみを出さないのが一番いい。それでもごみは出るわけで,出たときにはやはりきちっと処理をするというか,再利用ができるような形がもう一番望ましいと思っています。それは,例えば学校では養豚業者にお願いしとるところもあるんですけれど,これもなかなか難しい。それから,平成10年度ですか,小・中にコンポストをお配りしたという経緯がございます。それも実際にはなかなか活用ができなかったということがあるんです。それは何でかというと,入れたらにおいが物すごく強いので,周囲から苦情が出たとか,それから虫が発生するということがあって,場所の問題が非常に問題になりました。

 それで,実際には全然使われていない学校も幾つかあるんですけれども,使われておる学校は,例えば小学校だったらウサギ小屋の食べかすとか,ふんとか,小鳥の野菜の食べ残しとか,それから落ち葉なんかを利用することによって腐葉土のような形で利用しておると。しかし,それが給食ということになると,これが非常に大きな量になるので,なかなかやっぱり思いと現実の姿が違っておるというのが私の気持ちでございます。

 そういうことで,あとの6点についてお答えしたいと思いますが,本当に多くの食品が浪費されたり,それによって生じた廃棄物が利用されずに大量に廃棄されている状況の中で,リサイクルというのは非常に重要な問題だと思っております。福田中学校の件ですけれども,私も前回お答えしたように,現実に見て,いろんなことを聞いとかにゃいかんなと思って,夏休みに福田中学校へ参りました。それで,現実に設置されておる場所を見ました。ところが,福田中学校へ入れておる残滓処理機は,決められたもの以外のものが入ったら,機械がとまってしまうんです。

 作動して,杉のチップ材をまた多量にその中に入れて1週間から10日ぐらいその中で発酵させて,それから,大きなポリバケツ──もうたくさんそのポリバケツを置いておられました──で,お借りしとる畑へ持っていってそれを入れるんです。大体2カ月ぐらい土がなじむというか,野菜ができるまでにかかる。その間は草が全然生えませんと,こういうふうに言われております。そういうことで,これを使いこなすということは,何種類かある中で福田中学校へ入れておる機種は非常に手間がかかっておる。しかも今のコスト面からいうと非常に高いものについておる。だから,別のまた工夫が要るのではないかなあというようなことを思っております。それで,現実にジャガイモは成長いたしました。それは生徒たちがおいしくいただいたように聞いております。

 もう一点です。リサイクルよりも民間委託というお話が今ありましたけれども,残量が減っておることは事実でありまして,藤田中と馬屋下小の同じ時期にはかった平成10年から平成13年のものを比較してみますと,副食のみで言いましたら,藤田中では平成10年が1日に1人当たり34.3グラム,それがだんだん減ってきて平成13年は23.3グラムです。馬屋下小学校では10年が22.2グラムだったのが13年は12.8グラムに減っております。これはいろんな努力を皆さんがされておられますし,もちろん市の調理員の皆さん方も,それぞれの学校で御努力をされておるわけでございます。
 以上です。

◎消防局長(上池郁夫君) 消防用設備等の重要性につきましては,羽場議員御指摘のとおり火災が発生した場合に被害を最小限に抑え,人命の安全を確保するために必要不可欠なものとして法令で設置義務で課せられているものであります。

 また,その適正な維持管理につきましても,定期的に査察を実施し,不備事項につきましてはその都度改善指示書を交付し,改修を促しているところであり,決して不備事項を放置しているものではありません。

 改修期限は法に定めはございません。改善指示書に基づく改修計画の提出はおおむね1週間から10日以内にお願いしております。具体的な改修につきましては,一般的に維持管理に関するソフト面は比較的早期に改修がなされていますが,改修資金を要するハード面は時間を要しているのが実情であります。

 学校以外の市有建物につきましては,消防用設備等の未設置というようなものはございませんが,維持管理面について指摘事項が見受けられるものもございます。消防用設備等の適正な維持管理につきましては,人命尊重の観点から最優先されるべき事項であり,早期に改善が図られるよう強く指導してまいります。

◆(羽場頼三郎君) 御期待にこたえまして,再質問をさせていただこうと思います。

 今,教育長の答弁をいただきましたが,リサイクルについて認識が浅くないんだなあと,ちゃんと思っていらっしゃるんだなあということを伺いましたんで,多少安心をしているところでございます。先ほどちょっと申し上げたように,給食の民間委託ということが教育委員会にとって大変大きな仕事になっていることもあって,そのことがどうも先に出たんじゃないかなあという気がしていたんですが,そうではなくて,今の調理体制でも,いろんな味の工夫とか調理の工夫をすればそうした食べ残しがなくなるというふうにも,ちゃんと考えていらっしゃるようですから,それはそれで安心して受け取っています。

 私が先ほどちょっと心配をしておりましたように消防設備について,これが本当にきちんとしているのかどうかと。教育委員会がまずそこをきちんと把握をされているのかなあというふうにお聞きをしましたので,私はあえてその中身について申し上げませんでした。一部は確かに,今,教育長が言われたとおりなんです。私が把握しているのは全部の中学校とは言いません。それから,全部の中学校といってもなかなかそこの実態はわかりませんので,言っていませんが,私が把握しているのは旭川からというか,岡山市の東部の方の複数の中学校です。先ほどちょっとありましたいわゆる自火報と言われましたけれど,放水設備があるんですよ。その放水設備が使えない状態になっとる。どういうふうに使えないかと言えば,例えば今さっきおっしゃったように,ホースがない。ホースはその場にあるものですよ。ホースをつないで水が出るようになっているんです。ホースがなけりゃそんなところに水が出たってしようがないです。そのホースをほかのところに保管されたりしているからだめなんですよ。

 それから,水を出すには,そのバルブを回せば水が出るようになっているんだけど,そのバルブそのものが外されたりしていて,そういう放水設備が本来の機能を果たせないような状態にある。それはなぜかと言えば,確かに先ほど言われましたけれども,例えば,そのままにしておくとホースを引っ張り出して廊下に水をまいたりするような,そういう子どもが出てきていると,こう言われるんですよね。そこまでわかっているんだったら,なぜその子どもに個別指導ができないのか。

 それから,単に指導をして聞かない場合には,これはやむを得ないんですよ。私も人権はぜひ守りたいと思っておりますから,そんな手段は余り使いたくないんですが,場合によっては,本当,こんなことやるようだったら学校もおしまいなんですけれど,その消火設備について,監視カメラだってもうやむを得ないです,それは。こんなことは本当はするべきじゃないとは思うけれども,そこまでやってでも,その放水設備のような,いざとなったらちゃんと動かなくちゃいけない設備は守らなくちゃいけないんだ,やっぱし。

 それから,もしそういう子どもがいるとわかっているんだったら,子どもだけじゃなくて親も含めて……,これは刑法で言うところの器物損壊にももちろんなります。だから,そういうことも含めてちゃんと言ってやらないとわからない。そういういたずらをする子どもも,もちろんいけません。子どものためにならない。そういう子どもが大きくなるのは,本当に怖いことですから,そういう子どもにならない。それから,それを見て見ぬふりというのか,そういう子どもがいたら今までだったら──本当にいいかどうかともかくとして,ちょっとあれです──周りの子どもも,そんなことをするなよと言うのが普通なんですよね。そんなことも言えないまま大きくなってしまう子どもも私は心配です。(発言する者あり)そうじゃないですか。

 ですから,もうちょっと実態をきちんと把握していただいて,それでどういう対策を具体的にとるのかを示していただかないと,この問題は前に行かないと思います。ですから,私が今ちょっと申し上げましたような,そういった深刻な事態を本当に把握していらっしゃるのかどうか,それをお聞きしたいと思います。

 そして,どういう対策をとろうとしているのか,具体的にぜひお聞きしたいと思いますので,よろしく御答弁をお願いします。

◎教育長(玉光源爾君) 今,議員の再質問につきましては,本当に私も胸が痛むような思いで聞かせていただきました。

 このことについては,どこの学校がどういうことがあったという,その実態はつかんでおりませんけれど,今,本当に中学校が落ちつこうとしております。そのために,先生方が非常に努力をされておられます。このことにつきましては,生徒指導面といいますか,その中に,今の消防施設・設備について,これは非常に大事な問題だからさらにやっていき,今のようなことがあれば十分指導をしていくということをさらに考えていきたいと思っております。
 以上です。

◆(羽場頼三郎君) 今,教育長の方から胸がふさぐ思いがするというふうに言われましたんで,今後の努力をぜひ見守りたいと思いますが,ただ1つだけ気になったのは,実態をまだ把握されていないと言われたんで,これは本当にどういう事態になっているのかということを十分に把握されて,その上でやはりしかるべき対策を考えていただくということが必要だと思います。私が聞いているその実態については,これは氷山の一角かもしれません。だけど,恐らく特定もできるし,個別に調べればわかるとは思うんです。どうなっているのかということをよくよく調べていただいて,その上で今度は学校を挙げて,そして教育委員会も十分なバックアップをして,この問題に取り組んでいただきたいと,このことを要望申し上げまして,再々質問を終わらせていただこうと思います。
 どうもありがとうございました。(拍手)


2001/09/12

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