1999/06/29

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平成11年 6月定例会-06月29日

環境ホルモン・ゴミリサイクル・国体主会場の費用負担

 代表質問に続いての個人質問なので、テーマの選択に多少気を使いました。次のように質問と答弁の要旨をまとめました。

口羽場 県の施設、県の事業である国体の会場を準備する負担の割合が県と市が50%ずつというのはおかしい。市の負担が多すぎるのではないか。

■当局 そのようには考えない。

口羽場 知事との会談の際に、懸案である単県事業(母子家庭・乳幼児・障害児・高齢者への医療補助)や合併浄化槽への補助金の減額の是正は求めたのか。

■当局 そのようなことはしない。

口羽場 リサイクルを進める意味からも、新保や西大寺で行っている資源回収所の機能をリユースプラザにも持たせたらどうか。

■当局 別の方法でリサイクルを推進する。

口羽場 市の保育園で行っている給食に、環境ホルモンが出る恐れれがあるポリカーボネイト製のものが使われている。これを変更することを検討するとのことだったが、どこまで進んでいるのか。不安解消のため思い切って交換したらどうか。

■当局 市の保健所で検査したが検出されなかった。厚生省も使用禁止にする必要はないと言っているので交換を考えていない。ただ、本年度中に食器検討委員会を設置する。

口羽場 それでは遅すぎるのではないか。拙速でもすぐ換える決意はないか。

■当局 変えてまた別の問題も起きることがあるので、すぐ換えるのは真面目でない。

口羽場 子供の安全を考えて食器を換えるのが不真面目とはどう言うことか。

■当局 すぐ変更するのは不真面目だ。

 〔羽場の感想〕食器の交換を求めるのが不真面目とは恐れ入った。新聞記事では「政治姿勢にじませ」とあるけれど、しみんのためかじみんのためかという政治姿勢のことだろうか。


◆(羽場頼三郎君)  それでは,個人質問のトップを切らせていただきまして,質問させていただきたいと思います。

 市長におかれましては,前回2月,また今回の議会の答弁をつぶさに聞かせていただいておりますが,なかなか自分の言葉で答弁をされておりまして,好感を持って聞かせていただいているところでございます。また,昨日も,市民の皆さんがなるほどなと,こう言われるような市政だというようなことを言われましたので,ぜひこの姿勢を貫いていただきたい。市民のための市長として1期4年間,ぜひ頑張っていただきたいと思っているところでございます。

 今回の議会でもいろんな問題がございまして,特に下水道の問題では,先ほどもございましたが,各会派,また個人の方からも質問があるかと思います。先ほど田畑先輩の緩急自在の質問がございました。また,私の後には新人の皆さん,下市議員を初め,全部数えたら何か12人の方が質問を予定されているようで,新人の皆さんのはつらつとした議論を聞かせていただきたいと思っているところです。

 その中でも下水道の問題,私は質問の項目には入れておりませんけれども,確かに市政をめぐる重要な課題だなという気がいたしております。ただ私なりの考え方を申し上げますと,下水道の普及率の問題がございましたが,この普及率については,新聞なんかでは水増しだとかかさ上げだとか,こう言われておりますが,建設委員会の資料などによりますと,岡山はやはり岡山の考えで,岡山方式という考え方,やり方で今まで普及率の問題をとらえてきた。それにはそれなりの根拠があったということで,私はこれには,なるほどなと思っているわけです。

 ですから,今後については,もちろん建設省方式というのが他都市との比較においてはこれは必要だということであれば,それは取り入れればよろしいし,また過去との比較というんであれば,岡山方式がいいというんであれば,一緒に並列をして出しても,よかったなという気がいたします。今の西暦1999年──私が49年生まれですからちょうど50歳になったんですが──という表記と,それから平成11年と,こういう表記も,これはあわせて使っているわけですから,そういうやり方も考えられていいんじゃないかなと思っているところです。

 また,これに関連いたしまして,市長が処分されたと。これも,私は処分というのは3つの大事な要素があるんじゃないかと思います。

 1つはやはりバランスですね。そういう責任を問わなくちゃいけないそういう問題と,どういう処分をするかというバランス。そして,公平性ですね,これ必要だと思います。そしてまた,適時性といいますかね,時期におくれてはやっぱりいけないわけですね。

 実は,私の田舎の方には昔からのことわざがございまして,「人に会うたときに帽子をとれ」というんですよね。人に会ったときに帽子をとらないと,通り過ぎてから帽子をとったんではもう間に合わんというようなことでありまして,やはり時期にちゃんと合ったことをやれという意味のようです。そういう意味では,時期にもちゃんと合っているし,バランスがいいかどうかというのは,これは市長の判断ですからお任せするとして。

 ただ,私,一つだけ気になるのは,こちらに着任されたばっかしで責任を問われなくちゃいけないと。こうなると,これはちょっと問題だなという気がいたしました。私の個人的な感想です。これは市長がお決めになることですから,それは市長なりの考えでやられると思いますが。しかし,着任をして,それも責任のとりようがないといいますか,何らかの行動の仕方があれば別ですが,その行動のしようもないときに処分を受けるというのでは,なかなかこの岡山市の役職につく,助役につくという人がいなくなってしまうかもしれませんので,その辺のところを大変危惧しているところでございます。

 さて,質問の方に入らせていただきます。
 国体主会場の費用負担につきましては,この2月議会でも,私は質問させていただいております。先ほど田畑議員の方からも質問がございました。私は,この応分の負担について,どういうふうになるのかなと,非常に強い関心で見ておりました。これは,県も市もともに負担が軽くなるような方法を,今検討しているところである。県と率直な話し合いができる関係づくりが整いつつあるので,協議を続けてまいりたいと,こう私の質問に対して答弁をいただいておりますが,その後にですね,ちゃんと交渉の経過については,節目節目におきまして,必要に応じて明らかにしてまいりたいと,こういうふうに言われとんですね。私は,どこの節目でこの経過を明らかにしていただいたのかなという気がしてならない。

 先ほど,田畑議員がおっしゃったとおり,4月27日の新聞を見まして,私もあっと驚いたわけです。国体の主会場の負担決まると,こうなっとるわけですね。もしこれそうであれば,先ほど市長もいいことを言われた。議会というのは大変神聖な場──神聖な場という言い方がいいかどうかわかりませんが,大事なところですから,やはり議会で言われた言葉に対しては,最後まで責任をとっていただかなくちゃいけないという気がいたします。

 そういう意味からすれば,この交渉の経過をちゃんと明らかにされたのかどうか,また私はそういうふうに言われたということは,ちゃんと議会とも相談しながら進めるというふうに理解をしていたわけですが,そうだとすればですね,議会に相談されたのか,また議会のだれと相談されたのかということをお聞きしたいと思います。

 そしてまた,岡山市は非常に財政的にも大変な危機だと,こう言われておりまして,ここは先ほど田畑議員が言われたところなんですが,私は,やはり知事との会談において,50%というその負担の割合をオーケーだと,こう言われたところが,いま一つ,私,理解ができません。ある意味では,私に言わせればですね,市の方が大きく譲歩,もしくは言ってみれば大盤振る舞いと,こういうことにもなりかねません。危機的な財政状況だと,こう認識を持っておられる市長としては,どうもおかしいなという気がいたしますので,この辺のところをぜひ明らかにしていただかなくちゃいけないなと思います。

 私が,特にお聞きしたいのは,県から市に出されております,先ほど田畑議員のにもございました単県事業のこの補助金,そしてまた御存じかと思いますが,合併浄化槽の補助金もですね,県の部分が引かれているんですね。こういう問題,これは市の財政とも非常に直接かかわりを持つ大きな問題ですから,こういう機会にこそ,知事との話し合いのときに,お話をされるべきだろうと思っております。今のそういった内容については,県の方が市の方へ負担を求めとるわけですから,市の方もそんなに言うんだったらほかの負担のところは軽くしてもらおうじゃないかと,こういう話になるのが当然で,先ほどちょっと条例の改正について,というようなことがありましたが,その条例の改正の中身も余り明らかに言われておりませんので,どういう話し合いをされたのか,この辺のところは明らかにしていただきたいと思っているところでございます。

 さて,保育園の給食用の食器の変更についてお尋ねしたいと思います。
 岡山市は,給食についての審議会を設置することで,この議会にも条例案が出されております。県内の各市──各町村もそうですね──でも,給食についての議論というのが,非常に盛んなようでございます。

 今月の初めには,倉敷市の方も給食の検討委員会を開いて,給食の安全性について検討すると。その中で,教育委員会の方からは,来年度から,現在倉敷市で使っているポリカーボネート製の食器を変更するということが新聞に出ておりました。

 新見市の方でも,既にポリカーボネート製の食器を変更しておりますし,また先ごろの県議会におきましても,邑久郡の山本秀一県会議員の質問に対しまして,この1年間で13市町村,43校で使用を中止し,さらに14市町村で70校が中止を計画しているということが明らかになっております。

 ここでは,給食の安全性に対する認識というものが問われていると思います。内分泌攪乱化学物質──つまり環境ホルモンですね──が検出されて問題となっているこのポリカーボネート製の食器とか遺伝子組換え食品の安全性など,こういったことが市民の関心事になっていると思いますが,岡山市は,保育園の給食で,問題になっておりますポリカーボネート製の食器をいまだに利用している。そしてまた,この食器を変更するためには大体2,000万円ぐらいかかるんじゃないかと。そして,その次が大事なんですが,国の調査の結果を待たずして,岡山市としての検討をすることを,これまでの議会での議論の中で明らかにされております。食器については,恐らく学校給食の審議会では,議論がなされないと思われますので,特にこの場でお聞きしておきたいと思います。市としての検討はどこまで進んでおるのかということをぜひお聞きしたい。

 乳幼児にとっては──大人でもそうなんですから──微量で問題になる環境ホルモンというのは,特に影響が強いことが心配されますので,私に言わせれば,拙速と言われても構いませんから,もう直ちに食器を交換する,こういうことをしたらどうか。2,000万円のお金にこだわるなら,むしろ後悔を残すということになってしまいます。私は,この問題については,そうしたお金の問題を重視するのか,それとも子どもたちの未来,どちらを市政の中で大事に考えるのかということが私は問われていると思います。私は,この議会で,ぜひこの問題に決着をつけたいと思っておりますので,明快な答弁をいただきたいと思います。特に私は市長に答えていただきたいなと思います。市長の本当に政治姿勢が出てくるんじゃないかというふうに期待をしておりますので,よろしくお願いいたします。

 さて,追加というわけじゃないんですが,やはりこの問題も重要だと思いますので,私,聞いておきますが,ごみの有料化の問題について,これも各議員いろんな角度から出ております。厚生省もこの問題について前向きだということが明らかになっておりますが,私は,特にここで税の二重払いと言われている問題について考えてみたいと思います。確かに市民は税金を納めておりますし,その税金の中から,ごみの処理をしているということについては,まさにそのとおりなんですが,しかしその負担というものがかつてとは比較できないくらい重くなってきている。その負担が重い以上は,その重い負担をいかに公平にしなくちゃいけないかということが,これから大事な行政の課題ではないかと思います。つまり,無料のままでは,だれしも同じ料金──0円て同じ料金ということですから,たくさんごみを出す人も,余りリサイクルのことも考えないでぼんぼん,とにかく家の中がきれいになりさえすりゃいいという考え方でごみを出す人もですね,いや,やはり自分たちのことを考え,子どもたちの未来を考え,地球のことを考え,岡山市の財政のことも考えて,もうなるべくごみを減らそうというような,そういう姿勢の方と全く同じ料金というのはおかしいということになってしまいます。

 かつて,岡山市も実はごみの有料化を取り入れた──これは昭和30年代ですが──ときには,これは失敗しているんですね。なぜ失敗しているかというと,そのときは一律の料金だった。一律の料金という意味では,今の状態と全く同じです。ですから,これは,税の二重取りという批判が確かにあるかもしれませんけれども,逆にこの不公平をどうやって正すかという観点から見れば,二重取りといっても全員から取るわけですから,ある意味じゃ平等と言ってもいいかもしれないですね。先ほど申し上げましたように,たくさんごみを出す人はたくさん負担をしてもらうと,これが,私は税の公平という点から見て,とるべき道ではないかというふうに思います。

 ですから,これはですね,むしろ有料かどうかという問題はもちろん今まで議論が出て,かなり市の方も積極的な,前向きな姿勢ですので,むしろいかにしたらこの不公平をなくすか,公平にいけるかと。かつまた効率的な料金の徴収方法があるかというところに,この焦点を当てるべきじゃないかと思っております。

 代表質問で楠木議員の方から札幌市の例がございましたけれども,ここではコンビニとかスーパーなどで,お店で料金が表示をされたチケットを買って,それで料金を納めるような形をとっております。そうした具体的な議論を,ぜひ進めたいと思うんですが,どのようにお考えでしょうか。

 また,楠木議員に対する答弁では,混乱が生じないようにというようなことで答弁があったと記憶をいたしておりますが,しかし混乱はあるかもしれない。あるかもしれないけれども,しかし市の将来,また市民のためには,あえてこのごみの有料化を実行していくという,そういう決意を,私はお聞きしたいと思います。また,いつごろをめどに,ごみの有料化に踏み切るのか,もしお答えができれば,ぜひお答えいただきたいと思います。

 さて,豊成に,リユースプラザというのがございます。このリユースプラザは,循環型の社会を目指す市の実際の行動として,私は大変結構なことだと思います。しかし,これをですね,さらに積極的にかつ有効に利用するために,粗大ごみの戸別収集を早期に実施することが,私は求められていると思います。

 先日,視察いたしました札幌市では,一昨年から戸別収集,有料収集と2段階で進めてきております。不法投棄の対処や,また料金設定など参考になることもなかなか多かったわけです。

 いずれにしても,岡山市のように,家電リサイクル法とあわせての実施をという姿勢じゃなくて,もうそういうことはわかっているわけですから,早目に対処することで,そうした問題解決を図ろうという点は,私は見習うべきじゃないかと思います。

 本題なんですが,リユースプラザには,粗大ごみ──最もリサイクルが可能なものにもちろん限られますけれども──が搬入されてリユースされる,再利用されるというふうになるわけですが,そうしたリユースだけじゃなくて,もっと間口を広げて,リサイクルできるものはもっと市民の皆さんに持ってきてもらいたいと,私は,こういう姿勢も必要だし,施設も必要だと思います。

 その意味で,一昨昨年でしたか,ドイツのミュンヘンに視察に行きました際に,当地のリサイクルステーションというのがございました。ドイツ語ですから,そういう名前じゃない。済いません,私,どういう名前だったか,今ちょっと,忘れたんですが,ここには,市民の皆さんが,三々五々自分の車にいろんなものを積んで,持ち込んでおられました。庭木の剪定の際の木切れでありますとか,芝の刈ったのもありました。それから,家を修繕した際の窓枠みたいなものもあったし,レンガみたいなものもあったし,そういうものも含めて持ってきて,リサイクルできるものはリサイクルをする。そういう場所を,岡山市が提供をするといいますか,つくる。このことによって,さらにリサイクルを推進したらどうかと思いますので,そうしたリユースプラザに併設して,そういったステーションみたいなものができないものか。

 私は,各市でありますけれども,ただ単に資源回収ボックスみたいなものをあちこち置くというやり方は,余り賛成できません。人の目が届きませんし,いつでも持っていけるとなると,結果的にリサイクルできるものじゃなくて,ごみまで入ってしまうんですよ。そういうやり方じゃなくて,やはりリユースプラザみたいなところに,ちゃんと管理をしながら,市民の要望にこたえると。紙であれば,紙の投入ボックスを準備すりゃいいわけですから,そういうことをぜひやっていただけないかということで,お考えをお聞きしたいと思います。

 農業用水路の安全対策についてお聞きしたいと思います。
 昨年2月議会におきまして,私は水路の安全対策ということで質問をさせていただきました。農業を守り,育てていくことと,また水路が持っている危険性と,どういう調整をつけていくのかということで,お聞きしていたわけですが,まさにこの危惧というものが現実になったわけでありまして,先ごろの宮武議員の御質問にもございました。まことに痛ましい事故であり,子どもたちの御冥福をお祈りしたいと思います。

 我々の責任として,この事故の教訓を生かさなくちゃいけない。そうでなければ,本当に子どもたちは浮かばれません。そうする義務が我々にはあると思いますので,ぜひお答えをいただきたいと思います。

 いずれも,もともと地元では危険じゃないかなと,こう言われていたりしますので,私が,質問した当時の答弁によりますと,「危険度・緊急度の高いものから計画的に順次整備をしている」というふうに言われているんですね。これらの箇所については,整備の計画に入っていたのかどうか,また,今後はこれらについてどういうふうにする予定なのか,お聞きしたいと思います。

 また,これにつきましては,都市整備局,それから農業水路については経済局と,管轄が分かれていることが問題じゃないかということを思っていたわけですが,先日の質問に対する答弁によりまして,窓口が一本化されたようですから,これは非常にいいことだと思います。しかし,一本化した以上,じゃあ,一本化した後で,具体的に事故の防止のためにどういう体制を整えるつもりなのか,これをお聞きしたいと思います。

 前にも申し上げたんですけれど,延長は大体,私の聞いたときは351キロで,現在では375キロについて安全柵がなされていると。総延長が大体3,437キロだそうですから,大変長いわけですよね。その中のまだ375キロですから,単純に率を言えば,1年に12キロぐらいしかこの安全柵の設置ができでいないわけです。この安全柵の設置をぜひ進めてもらいたいし,例えば,せっかく農業水路を直すなら,直したときに,同時にやればいいわけですから,なぜ同時にできないのかなと,こういうふうに思います。

 私に言わせればですね,例えば事故多発地点の近辺でありますとか,通学路に面しているとか,また増水時期に通路と水路の区別がつかなくなるとか,こういった客観的に危険度がある。特に,そういうところを,私に言わせれば「危険度A」とする。それに準ずるようなところを「危険度B」,そこまでいかないところは「危険度C」ぐらいに,3つぐらいに色分けをしといて,特にAのところは,これはもう順次どんどん進めていくと。地元の要望とかもちろん大切ですが,それも聞き合わせながら,Aについては,まずここだけは早く安全柵を設置しようと,そういうふうな考え方でやっていただいたらどうかなと思います。

 そういった考え方を取り入れていただいて,子どもたちにとっても安全だし,また農業者にとっても利用できる。そういう農業水路が,岡山市にはもうあるんだということで,言ってみれば全国の注目をそういうところで浴びたいと思うんですが,いかがでしょうか。どのくらいの延長に,いつごろ安全柵が設置されるという,そういう見通しがもしございましたらお聞きしたいと思います。

 次期市長選挙の時期につきましては,三木議員がかつて言われたことがありまして,その中で,一緒にやったら7,000万円も8,000万円も節約になるんじゃないかなということがございまして,私も関心を強く持っていたところなんですが,昨日の太田議員の質問にお答えになりましたので,私はこの点は質問から省かせていただこうと思いますので,先ほど私の方から質問を何点か申し上げました残る5点について,ぜひ明確な答弁をいただきたいとお願いを申し上げまして,私の第1回目の質問を終わらせていただきます。
 どうも御清聴ありがとうございました。(拍手)

◎市長(萩原誠司君) それでは,羽場議員の御質問に何点かお答えします。
 まず国体の関係でございますけれども,大まかに言いますと,県とのあの合意によって,やはり相当コストは下がっていると。結局,条例をそのまま適用すると30数億円ということになるし,それから後で説明があると思いますけれども,一部条例をさらに改正していただくことによって20億円台に負担が下がるわけでございまして,当初,計画をされていたものから比べると,相当に,大幅に,激しく負担が下がっているというのが大まかな考え方であろうと思います。

 もちろん前回の議会のときに質問があって,そのときに,羽場議員の不規則発言にあったように,国体やこうは県がやらあええんじゃという考え方であれば,それは,ゼロということになるかもしれませんが,私どもとしては,やはり市民も県民のうちであるし,国体というものを迎えることが決まった以上,我々もできるところまで協力をして,ぜひとも成果を上げていきたい。それを岡山市の発展につなげていきたいと,こう願う立場でございます。

 そういったことを総合的に勘案した場合に,さらにコストを下げる方法が,タイミングとの関係であり得るかといったところ,御示唆があればお聞きをしてもいいと思いますし,今後とも,いろんな形で県との協力は必要でございますから,その際に生かしていくこともできるかとも思うわけです。恐らく国体というものに対する基本的な見方の問題もあるのではなかろうかと,個人的にはそんたくをいたした次第でございます。

 それから,有料化の問題でございますが,現在における問題を,非常に深く御認識された御質問であるというふうに高く評価をしたいと思います。ただ,それが直ちに税の二重払いというところから論旨が始まるかどうかについては,大いなる疑問があるわけでございます。

 税というものの特質──これは所得とか,あるいは消費とか一定の行動にかかるわけでございますが,料金体系というものと全く別の考え方を,一応今の段階は,世界的にとっておるわけでございます。もちろん,いろんなソースからコスト負担が生じているということは確かにそうでございます。現時点でも幾つかのソースから,ごみについても,あるいは給食についてもコストの負担が生じているわけでございます。それを含めて,三重払いとか四重払いとか五重払いとかおっしゃるのではないとは思いますけれども,いずれにしても,税の二重払いの問題という議論よりも,後半おっしゃったようにある種の公平性──ごみをたくさん出せばたくさんの負担がかかるようにすることが,市場メカニズムの中で,それぞれの個人ないしは事業者の方の行動を,ごみの減量化の方にインセンティブとして推し進めていくであろうと。こういう考え方に立った公平性というものは,今,厚生省を初めとして世界各国,あるいはごみ問題に苦しんできた先進諸国で,当然のこととして注目されているわけでございます。

 そういった観点からいろいろ考えるわけでございますが,二重払いとは言いませんけれども,確かに市民の方々に一見追加的負担をお願いするわけでございますから,まず市みずからがごみの処理コスト等,あるいは収集コスト等についてしっかりした経費削減,合理化というものを行った上で,そして私どもも頑張りますということについて,市民から御理解をいただいた上でお話をすべきものだというのが1点。

 それから,有料化について言いますと,有料化をした瞬間に,それに対する忌避反応といいますか,逃れていこうという反応が生じて,周辺に御迷惑をかけたりすることもあり,あるいは場合によっては,不法投棄といったことを慫慂する結果に終わることもあるわけでございます。このあたりについて,技術的なシステム,あるいは条例上のシステムということで,なるべくきちっとした枠組みをつくっておく必要があること,及び一番重要なのは,これは羽場議員の御指摘どおりでございますけれども,やはりこういった有料化によって,結局は市民の方々自身の総合的な負担が下がると。その下がる経路が,最終処分場の延命化とか,あるいは収集経費や焼却費の削減。加えて,場合によってはインプリシットというか,黙示的にしか出てまいりませんけれども,環境保全。それが,健康やその他我々が,日常いろいろ裨益している自然の受益に対するものかもしれません。いずれにしましても一義的には,市民の方々にとって,総合的な負担が下がるというようなシステムであるということが,当局としてそれなりに自信を持って御提示できる設計というものが,必要でないかと思っておる次第です。

 じゃあ,こういうシステムがあれば,今すぐにでも御提案をしたいんでございますけれども,それには多少の勉強も必要だと思っておりまして,ただゆっくりしろとは言っておりません。厚生省もかじを切ったわけですから,早急に検討をお願いすると。私自身も,それなりに部内では具体的な指示は出しておるわけでございますし,それについて,関係部局も一生懸命検討をしてくれておるわけでございまして,なるべく早いタイミングで,また御報告できればと思っております。

 ほかの点につきまして,関係当局の方からお答えいたします。
 どうもありがとうございました。

◎助役(菱川公資君) 国体主会場の問題につきまして,コストの問題等について今市長の方から答弁させていただいたわけでございますけれども,特にこの問題につきましては,県が市がという以前の問題でして,県・市ともに,今の財政状況の中で,安くいく方法を考えようじゃないかと,ひとつ一番いい方法を考えようじゃないかというのが基本でございます。

 そういう中で,国の補助事業を取り入れていくというふうなことで,都市計画事業として取り入れるということが,お互いに一番有利ではないかということであります。それが都市公園事業として,11年度の新規採択というのが3月20日前後に示されまして,そういう中で,4月に入ってからだと思いますが,大体このイメージ図では101億円という数字も示されてきたわけでございますから,その間に,新しい任期の議員さんという意味じゃございませんが,前任の議員さん方に県・市ともども委員会を開く間がないということで,お互いに歩いて関係議員さんに御了解をいただくという方法をとったわけであります。

 そういう中で,先ほど申し上げましたように,県の負担金徴収条例のどこを改正したのかということでございますけれども,それはこの附則の中に,国の補助金を受けて行う都市公園事業に係る特例という条項,先日も御答弁申し上げましたが,つくっていただきまして,当分の間,知事は特に必要があると認めるときは,国の補助金を受けて行う都市公園事業にかかる負担金を減免することができる。この場合において,当該事業にかかる負担金の減免の額は,当該負担金の額の50分の6に相当する額を超えないというふうな1項を入れていただくという予定になって,これは県議会の最終議決が要りますけども,そういうものを入れていただく予定にしておるところでございます。

 そういう中にありましても,50%ということは,特にどちらが譲ったのかという御指摘でございますけれども,これは交渉事でございますので,どちらもぎりぎりの線で妥協したということでございます。こちらが譲ったというとこっちが腹が立ちますし,県が譲ったというと県が腹が立つという話でございます。そういう中で,先日も答弁申し上げましたが,文化財の調査でございますとか,あるいは今建っておるものの解体,撤去というものは,単県でやっていただくという前提に立ちまして,それを除きます。その残りを,補助金と単独市費でやってまいりまして,その結果,岡山市としては,先日申し上げましたように,その除いたものの半分を見るという格好であります。

 そういうことで,補助金の部分を除きあとうちへバックがきく交付金──交付税でございますから──を計算しますと,先ほど市長が申し上げましたように,当初,いわゆる借金をするとき,起債を起こすときには30億円を超える負担割合,いわゆる30数%近い負担割合になりますけれども,交付税としてバックした暁には28%の割合になってくる。

 したがいまして,今,総事業費101億円という仮置きでしてございますけれども,そういう中では,市の負担は27から28の間でおさまるというのが,現在の事業費を想定したときの段階であります。

 ただ,その場合におきましも,今の補助金につきましては,フィフティー・フィフティー──いわゆる補助事業を半分,単独事業半分ということ──で計算してございますから,この補助部分を大きくすればするほど,単独部分が落ちてくるわけですから,我々の持ち分,いわゆる率は,県・市とも落ちてくるということであります。

 したがいまして,そういう意味ではもっと補助事業の部分を大きく膨らますように,県・市でお互いに努力をしていきましょうよということになっておる実情でございます。よろしくお願いいたします。

◎保健福祉局長(服部輝正君) 保育園の給食食器の変更についてお答えいたします。
 ポリカーボネート製食器につきまして,早急な検討を行うということで,昨年9月保健所において,ビスフェノールAの溶出試験を行いましたが,一定の検出下限限度のもとでは検出されませんでした。また,ビスフェノールAを原料とするポリカーボネートの安全性につきましては,厚生省は昨年11月の中間報告において,現時点で直ちに使用禁止等の措置をとる必要はないとの見解を示し,その後も厚生省において調査研究が続けられているところでございます。

 現段階において,保育園給食でのポリカーボネート製食器が,通常の使用状況のもとで,児童の健康に何らかの影響を与えるという知見は得られておりません。したがいまして,本市において,今直ちにポリカーボネート製食器を変更する必要があるとは考えておりません。

 本市の場合,施設・設備面や運用面での課題も想定されますので,本年度,内部で食器検討委員会(仮称)を設置いたしまして,より安全性の高い食器の導入について検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◎環境事業局長(介中弘君) リサイクルステーションの設置につきまして,リユースプラザに併設して設置できないかというお尋ねでございます。

 現在,資源化物の収集は,月1回のステーション回収と,日曜日に市内2カ所の集積施設で行っているところでございます。しかしながら,日曜日の集積施設や市内6カ所のくうかん鳥による回収は,図書券取得を主目的としている利用者が多くあることから,今後は,日常生活における資源化,リサイクル行動が当たり前のことといたしまして,普及促進されるように,根本的な見直しをしなければならない時期にきていると考えているところでございます。

 つきましては,市民が資源化物の排出日や排出時間に関係なく常時排出できるシステムとしまして,ペットボトル回収で採用している拠点回収の拡充に向けて,御指摘のリユースプラザなどの公共施設や店舗を利用した回収方法を検討してまいる所存でございます。
 以上でございます。

◎経済局長(角田誠君) 農業用水路の安全対策についての一連のお尋ねに順次御答弁申し上げます。
 まず,今回の事故が起きた箇所について,整備の計画に入っていたのか。今後どれぐらいの延長について,いつごろ安全柵を設置するのかとのことでございます。

 今回の事故箇所につきましては,地元からの要望も特になかったことから,整備の計画には入っておりませんでした。用水路の安全対策につきましては,今回の事故を教訓に,早急に地元関係者,用水関係者,道路関係者と状況の把握に努め,対応してまいりたいと考えております。

 次に,管轄が分かれていることについて,窓口が一本化されたことは評価するが,具体的にどのような体制を整えるのかとのお尋ねでございます。

 安全柵の整備につきましては,道路施設といたしまして,また用水路施設といたしましての性格上,その整備を行う担当部局が分かれていることはやむを得ないと考えますが,窓口を一本化したことによりましてたらい回しをなくすことができ,市民の方々との対応がスムーズにできると考えております。

 具体的な体制といたしましては,経済局が窓口となり,経済局,都市整備局,総務局及び支所で体制整備について協議,対応してまいりたいと考えております。

 次に,用水整備の際には,同時に安全柵も設置するといったことができないか。安全柵設置のためのルールの新設の検討を急ぐべきではないかというお尋ねでございます。

 これまでも用水路整備の際,必要に応じて安全柵などの安全施設を設置してまいりましたが,今後は,関係部局と協議し,農業用水路の安全対策についてのルールづくりを急ぎ,事業に反映してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◆(羽場頼三郎君) それでは,再質問させていただきます。

 先ほど,ごみの有料化の件につきまして,市長の方から御答弁をいただきまして,ひょっとしたらちょっと誤解されているんじゃないかなと思うんです。税の二重払いという批判もあるので,なかなか進まないというふうに,市の当局が,前に言われた。そこで,私は,そうじゃなくて,もっと負担の不公平をなくするという観点を強調されたらいかがかというふうに申し上げたんです。私が,税の二重払いを気にしているということなんですけれどね,気にしているのは気にしているわけですが,そこをぜひ当局の方でもクリアをしてもらいたいなという意味で御質問をさせていただいたわけでございます。今の点は,そういう意味ですから,答弁は要りません。

 それから,国体主会場の費用負担ですが,先ほど,何か関係議員にお話しに行かれたということがございましたが,関係議員というんですから,どなたのことかなと思いますので,これは明らかにされてもいいんじゃないのかなと思います。

 そして,先ほどもちょっと申し上げました,「人に会うたときに帽子をとれ」という話ですが,知事と市長が,この問題について話をするというのは,ある意味では県と市の関係を改善する,そういう趣旨でもありますから,そういうときに,先ほど申し上げましたような単県事業の補助金でありますとか,合併浄化槽の補助金とか,こういった問題をぜひ出していただいて,市は市としての主張をちゃんと県の方にも言って,県の方からもなるほどそうじゃなというふうに,もう言うてもらわにゃあいけんわけですよ。これは,ぜひ市長にお願いしたいと思います。

 先ほどの中で,気になったんですが,話をした際に,あそこの県営グラウンドについてお話をされたかもしれませんけれども,県営グラウンドが五分五分というのは,私どうも納得できない話で,例えば,都市計画事業の負担率につきましては,先ほどもちょっと田畑議員の方からも御指摘がありました。今回問題になっている負担金徴収条例のその中身ですが,他の中核市においては,例えば,静岡では100分の15であります──これは街路ですけれどね。都市公園なんかについて言えば,新潟が,用地が9分の2,施設が8分の1ですか。石川県の方では,100分の25,熊本では,10の2とか,こうなっているわけです。そういう意味でですね,この負担の率ですよ。額ももちろん問題です。額ももちろん少ないに越したことはないんですが,率も今後にかかわることですから,だから50対50というのはおかしいじゃないかと申し上げているわけです。

 今申し上げましたように,県営グラウンドは,50対50,金額は30億円ということがあったですね。その後,県・市も協力しながら,古都南方の地区に対しても,いろいろ考えておられるということですが,じゃあ,そこら辺についても,同じような考え方でいくのかどうか。それで,逆にですよ,県営グラウンドは50対50がいいかどうか,私もあれですが……,50対50でいいとしてですよ,そのかわり古都の方は,県は20じゃから,市のほうは80持てというようなことまで言われたらかなわんわけですから,こういうしりの部分をきちっと詰めていただきたいと思うわけですが,この辺の話はどうなっとんのか,お聞かせいただきたいと思います。そういう意味でね,やっぱり「会ったときに帽子をとれ」ということでございますから,これはぜひお願いしたいと思います。

 それから,なるほどなというのは,市民がやっぱりなるほどなと思わなくちゃいけません。安くするというんだったら,そういう意味で負担の割合も,50対50と県の負担金徴収条例そのままというんじゃ余りにも芸がない。ちゃんと目に見える形で,50対50じゃなくて,私は,せめて25対75ぐらいまでかなという気がしてましたんですが,その辺について,ぜひ御意見を聞かせていただきたいと思いますね。

 それから,先ほど申し上げましたように,保育園の食器です。
 保育園の食器の問題は,ぜひこの議会で解決したいと。私の意気込みがなかなか伝わらなかったのかもしれませんが,市の言わんとしていることもわからないわけじゃないんですよ。確かに,今直ちにですね,環境ホルモンが出てどうこうと言っているわけじゃないんです。じゃないにもかかわらず,ほかの市町村,ほかの学校でも,子どもたちの未来を考えたら,万一のことも考えようということでちゃんとポリカーボネート製の食器を変えているわけですから。それを岡山が変えられないというんだったら,その変えられないという理由の方を,はっきり言ってもらわなきゃいけない。変える方向で検討するというんならわかりますけれども,先ほど言われたその検討が,どういう方向で検討なのか。先ほどの話のままで,その危険性がはっきりせんから変えないというようなことに,結論としてなったんじゃ,これだめなんです。岡山市が,また特に学齢に達する前の保育園に行っているような子どもたちの未来をどういうふうに考えるのかと。これが問われているわけですから,その意味で,変えるという方向で検討するのかどうか,ぜひここを明確に答弁していただきたいとお願い申し上げまして,2回目の質問とさせていただきます。

◎市長(萩原誠司君) 国体の関係でございますが,もちろんいろんなお考えがおありになるかもしれませんが,私としては,例えば市議会でどういう議論になったか存じませんけれども,当新田の温水プールというものがありまして,これは先だっても議論になりました。基本的には,水球会場であって,水球会場にしかならないわけでございますが,そういったものについて,60数億円という,今までの方向性が出ておるわけでございます。私は,これが通るとは思っていませんで,太田議員の御質問にもございましたように,そんなべらぼうなものになる可能性があるわけですから,合理的な算定というものをしていかざるを得ないだろうというふうに思っております。

 そして,総合的に考えるときに,何度も申し上げますけれども,岡山市の中心地にある国体の主会場。もともと,市も手を挙げて実施しようとした主会場。市民も使う。そして,管理は県がしてくれる。さらに,遺跡問題がございますが,そういうところについても県にやっていただく。

 結局,そういったすばらしい,ちょうど21世紀に使う施設として,最新鋭の基準をクリアさせた1級施設になるわけでございます。それが,県・市が手を握って国の補助を得る形とすることなどによって,20億円台の市民の負担で何とかなるということについて,よくやっているなという,私自身の交渉だけでなくて,それまで助役を中心として,一生懸命練りに練った交渉をしたわけでございますけれども,よくできているという評価こそあれ,割合だけに目を転じて高いという議論は妥当性を欠くとはっきり申し上げます。

 もちろんそれが50じゃなくて,20とか30であればもっとありがたいということは,当然言い得ると私も思います。しかしながら,現に岡山県にございます負担金徴収条例は50・50となっておって,さらに,その現の負担金徴収条例をも一部改正して,実質的に,さらに負担が下がるような工夫をしていただくという状況でございます。ぜひとも議員の正しい御理解をお願いしたいと,私は思う次第であります。

 それから,食器の件でございますが,もちろん,私も親の立場であり,あるいは将来を思う観点から,安全なものである必要があろうと思いますが,私,内々の話を申し上げますと,ある一定の方向で安全なものが,ほかの方向で安全ではないということがいろいろあるわけでございます。

 実は,そのお尋ねの食器についても,一時期安全だと。これは,別の方向からの不安材料から来たわけでございますが,その不安材料についての問題もあるわけでございます。

 内々の議論を聞いておりますと,今の食器の素材が,場合によっては,環境ホルモンの対象となる得る物質を出すことがあり得るというのは,それはわかっとるわけです。ただ,使い方をきちっとすることによって,それは抑えることができるというのが……,しかしおっしゃるように,問題を長期的に抱える必要もないので,別の方向に振ろうかという議論もあります,現に。ただし,その振った先がまた別の不安要因を起こすようでは,議員のおっしゃるような方向には行かないわけであります。まじめに考えにゃいかんのです。この議会で片がつくことが,私も好ましいとは思いますけれども,一方で,この議会で片をつけた結果,また別の不安要因というものを,あるいは,不安前要因というものを招来するというのも,また損だと,私は思います。

 確かに,すぐにという御熱意はわかりますけれども,決して変えないと言っているわけではないわけです。その中で,よい方向性を子どもたちのために探りたいと,こういう気持ちをお酌み取りいただいて,御理解を願えればと思う次第でございます。
 以上でございます。

◎助役(菱川公資君) 国体につきまして,どういうところに話をしたかということでございますが,我々といたしましては,ちょうど二遍目がたしか議員さんの選挙の期間中でもございまして,各会派の代表,それから建設委員,国体はたしか委員長さんだったと思いますが,手分けをして,我々の意のあるところをお伝え申し上げたということでございます。

◆(羽場頼三郎君) それでは,再々質問をさせていただきます。

 先ほど市長がおっしゃった中に,ちょっと気になる言葉がございました。まじめに考えていると。私は至ってまじめでございまして,あのまま聞くと,私がふまじめなように聞こえますので,もし訂正をされるつもりなら,次の答弁の際に,訂正をしていただきたいと思いますが。

 その食器の問題ですけれどね,今の食器だって,確かに,ほかの問題があるからといって,今回のこの食器に変えたわけですよ。ですから,安全性を常に追求する以上は,おかしかったら変えるというのを続けりゃいいんです。だから,前回変えたからといって変えられない理由はないわけですから。今度も変えて,またほかの問題が出たら,またそのときにもちろん変えるわけです。そういうやり方をしても別におかしくはないと申し上げているわけで,その考え方,御理解いただけたかどうか,ぜひお聞かせ願いたいと思います。

 それから,主会場の問題ですが,これも正しい理解を私に求められておりますが,私は私の考え方が正しいと思っているわけでございまして,その50対50という県の言いなりに負担割合を決めることがおかしいんじゃないかと申し上げているわけですよ。もしお話をするんだったら,将来も見越して,この県負担金徴収条例を直す方向でぜひ話をしてほしかったと,こう申し上げているわけでございます。
 以上です。

◎市長(萩原誠司君) 議員が御自身で意見の相違であるとおっしゃったんで,本当は,御答弁申し上げる必要がないのかもしれませんが,食器については,私は,また問題があったら変えりゃいいじゃないかというのはふまじめであると思います。

 それから,国体の関係では,これは別の答弁で申し上げておりますけれども,その50・50というものが,都市計画事業について,決まっておるわけでございますけれども,岡山県においてつくられている負担金徴収条例というものが高いと,それを安くしてほしいという気持ちは,それは別途,当然表明をしております。これは,お答えをもうとっくの昔にしているお話でございます。
 以上でございます。


1999/06/29

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