1996/03/07

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平成 8年 2月定例会-03月07日


◆32番(羽場頼三郎君) 皆さんおはようございます。代表質問の締めくくりで市民クラブ21を代表して質問をさせていただきます。

 まず,市長の政治姿勢についてでありますが,特に市長と市民との関係。

 市長というのは,市民から直接に選ばれておりまして,信頼関係がその基本になければならないと思います。市民の注文や要望にこたえる,そういう姿勢が必要で,その意味では私は,市民と語る会というものはぜひ続けていただきたいと思っております。

 しかし,それが市民の一方的な要望を出す場であったり,また市長の意見を押しつける場であったりしてはいけない,そういうことをぜひ心して続けてやっていただきたいと思うわけであります。

 それだけ気をつけてやっていただいてもですね,権腐十年,権力を持ってる者が10年同じ地位に座り続けるとその権力そのものが腐ってくると,こう言われるように,これはその権力の頂点にいる者が常に心しておいていただかなくてはならないことではないかと,心構えではないかと思います。

 どうも少々長くても構わんと,何期やろうが情熱さえあればいいんだというようなことがどこかの議会で多選の方が表明をされたようですが,そういうことに倣ってはいけないので,ぜひ心を引き締めてこの2期目をやっていただきたいと思うわけであります。この任期を終えれば8年でございますから,その10年にぐっと近づくというわけでございますので,ぜひその任期中次を考えることなく,やっていただきたい。余り選挙を意識いたしますとですね,選挙が近いから,市民のためになることであっても不人気な,例えば公共料金の値上げなどの政策が打ち出せなくなってしまう,そういうこともございますので,ぜひこれが市民のためになる,こう思えば英断を振るっていただきたいと思います。

 次に,市長と職員との関係でございますが,すべて職員というのはそうした市民のために仕事をする市長のかわりとなって政策を実現する,いわば代理人であります。市長が市民の立場に立てば職員もそのような姿勢で仕事をするし,逆に,どこかのだれとは言いませんが,変なことで,県民のことを常に考えてですね,一人一人の県民を大切にするという姿勢でいれば,同じ県民である岡山市民に対して,特別な不利益をするような,そういうことは起きてこないと思うわけでありますが,(「そうじゃ,そうじゃ」と呼ぶ者あり)この辺をぜひ心してですね,非常にこうやったらまずいという例がすぐ目の前にあるわけですから,そういう例に倣わないようにしてやっていただきたいと思うわけであります。

 そんなことにならないためにはですね,(「さっぱりわからんのじゃ,内容が」と呼ぶ者あり,笑声)市長と職員との風通しをよくしてもらいたい。市長がどういうふうに市政について考えてるか,何を望んでるか,市民のためにどういう仕事をしたいかと,こういう考えをぜひ職員にも伝えていただくように……。市民と語る会,これももちろんやっていただきたいと申し上げましたが,同時に市長と職員の語る会をやっていただいたらどうかと,こう思うわけであります。所見をお聞かせください。

 また,それが直ちにできないということであってもですね,職場で集まりがあれば市長に出てもらいたいと声をかける,かけられた市長の方も気軽に出かけていって現場の声を聞く,そういう雰囲気がこの市役所の中に欲しいと考えております。

 昨日報道をされておりますが,薬害エイズの問題で,今の菅直人厚生大臣がですね,被害者の皆さんにもおわびすると,こういう姿勢を明らかにした。ところが,なかなか職員の方がそれについていっていない,こういうことが問題になっておりますが……。しかしそれ以前を考えればですね,ないと言ってた資料が大臣が出せと言ったら出てきたわけですね,3日目には。私がちょっとこれは直接に聞いたとこなんですが,菅さん自身もですね,本当に資料があるというのはちょっと思っていなかった。ひょっとしたらもう隠されて廃棄されてしまったのではないかという,そういう心配をしていたそうですが……。しかしここではぜひ出してもらわなくちゃならない,はっきりした姿勢を示せば,それはもう職員も──この場合は官僚ですが,官僚も言うことを聞かざるを得ない,そういう意味でですね,役人のために仕事をしてるんじゃない,国民のために仕事をしてるんだという,そういう気概でトップに立つ者が仕事をすれば,おのずと行政というものが正されると,こういう例として私は非常に頼もしい政治家だというふうにも思っております。

 その命令を出した際には,非常に抵抗が強かったんだそうですね。その際,官僚の方は一生懸命言うわけです。大臣,何が知りたいんでしょうかと,知りたいことがあれば何でもお知らせしますと,こういうふうに言った。しかし,菅さんはどう言ったかというとですね,私が知りたいんじゃない,国民が知りたいのだと,こういうふうに言って厚生省内の異論を抑えたそうです。

 そうした,職員の理解を求めるけれども,同時に市民の声を伝える,そういう市長であっていただきたいと思いますが,もし安宅敬祐が厚生大臣であったならですね,私は同じことができたんじゃないかと思いますが,どうでしょうか。

 さて,総務局関係に入りたいと思います。
 職員採用と国籍条項,今までも何度か取り上げさせていただきました。

 しかし,ことしは相当情勢が違うということを申し上げたい。高知県ではですね,ことしの職員採用から国籍条項を外すといたしまして知事みずから自治省にかけ合いに行ったそうでございます。岡山市も私はぜひそうしてやってみたらどうかというふうに思います。

 その橋本知事はこう言ってるわけですね。国も職員の第1次の任用権は首長にあると認めている。国籍条項は当然の法理で法規違反だとする自治省の考えは矛盾に満ち,整合性もない。古い憲法ではですね,日本市民でなければ官吏,今で言う公務員になれないと定めていたが,このような明文規定は今の憲法では抜け落ちた。法律にないものを無理に規範にするのは法治主義の原則に反する。こういうふうに断定されております。

 法治主義に反するのは住専処理と一緒だ,これは私が言ってるわけですが……。

 行政はサービス業だから,どこの国の人でもよい。サービス業に当たらない非採算部門,これについてもですね,そこで税金を運用する限り,効率性を追求すべきである。国籍条項を外し,職員の仕事はサービスだと意識することが住民の生活や福祉の向上につながる。知事がですね,具体的に指示をして職種を洗い直して外国人を採用してもほとんどの分野で問題はないと,こう断定をされているわけであります。

 大蔵省,厚生省も国民のことをどうも考えていないような感じがいたしますが,自治省ももし大臣がまともな判断をされるなら,判断が私は変わるんじゃないかと思います。橋本さんの御兄弟の総理の方もこの件については理解を示したというようなことも新聞に載っておりましたので,案外私は簡単にいくんじゃないかという気がいたしております。

 続きまして,情報の公開について御質問をいたします。
 さきの薬害エイズの問題にしても,また住専処理の問題にしても,とにかく行政がですね,情報を公開しない,だれのための情報だということで市民は怒っているわけです。

 県の方がですね,岡山市におくれること9年ですか,情報公開条例を定めようといたしておりますが,その内容は非常におくれているということで批判が多くあります。ある弁護士に言わせるとですね,全国の悪い条例の見本を集めたようだと,ここまで酷評をされております。

 しかし,我が岡山市の方もですね,早く制定したとか,それから内容がいいんだというようなことは私は自慢をしても始まらない。むしろ,これがどのように生かされているかということの方が大切だと思います。

 まず,情報公開の窓口でございますけれども,これは私は市役所の玄関などもっと市民の目につきやすい,立ち寄りやすいところに置かれなければならないと考えます。

 また,資料の公開を求めて市役所に来た市民が随分待たされたというような話も耳に入っておりますが,そうした今の情報公開,窓口の処理も含めてですね,ぜひ洗い直しをしていただきたいと思います。

 そうした1階の受付において,今の1階の受付もせっかく人がいるわけですからね,これはもう市の窓口として,市役所全体の窓口であると同時に,情報公開の窓口でもあると,こういう位置づけをされたらどうかと思いますが,お考えをお聞かせください。

 神奈川県の川崎市,ここではですね,議会の委員会や審議会は当然のこととしてですね,会議の原則公開を早ければ来年の3月ぐらいに条例で決めようと,こういうふうに準備を進めているそうです。

 既に,大阪府とか沖縄県那覇市,また宮城県では指針をつくって運用をいたしておりますが,政策決定のプロセスを,これを傍聴するという,これは一つの市民の権利だと,それを保障する,そのための条例であります。

 これはまだ岡山市では一般的になってない,そういう気がいたしますが,市がやってることはこれはもう公開でやるべきだと,こういう基本原則に立ってぜひ市民のための市政をやっていただきたい,このように思うわけであります。

 去る2月9日,地域割審議会で市民の方から傍聴の希望がございました。しかし,これに先立ってですよ,2月8日には会長が文書で傍聴を認めない旨の決定を伝えております。これは市民への情報公開の精神に反するものではないかと思います。

 のみならず,この傍聴を認める認めないというのは審議会の合議で決めることでありまして,たとえ会長であっても勝手に判断を下すことにはなっておりません。事務局がこれに関与していることは明白でございますから,その事務局である市当局がそのルールを無視したことになってしまいます。

 さきの議会で,我が市民クラブ21の代表質問,また私の個人質問に対しまして当局の方がですね,審議会の主体的な判断で公開,非公開を決めると答弁をされております。この原則として公開ということの中身をきちんととらえていない,主体的にとらえていないから,このような混乱を招いたのではないかと思います。

 そこで,改めてお聞きをいたしますが,審議会は原則として公開すべきであるとしてですね,この審議会の開催要綱その他に市民傍聴の規定を定めるようにしたらどうか。もしくはスタートする際にですね,市民の傍聴について,まずお諮りをすると,この会を開くときにですよ,そういうふうにしといたらどうか。

 また,審議会というのがいつ,どこで開かれているか市民にはなかなかわかりかねます。そこで,市民の問い合わせがあったらですね,直ちに答えられるように,情報公開窓口なり市の受付なりにですね,そこにこそ情報をちゃんと伝えといてそこに聞けば市民ならだれでもわかると,こういう状態にしておいたらどうかと思いますが,どうでしょうか。

 各部局に問い合わせをしなければですね,どこで何が行われてるかわからないと,そういうことでは市民に公平に情報が伝えられない,こういう批判を招きかねないと思います。市民にとってみればですね,どこが所管かということすらなかなかわかりにくいわけですから,ぜひ配慮をお願いしたいと思います。

 続いて,消費生活保護行政についてお尋ねをいたします。
 毎回取り上げて恐縮でございますが,消費生活センターというのがまだ置かれておりません。今はですね,消費者をねらってあくどい商法がそれこそ枚挙のいとまがないぐらいにばっこいたしております。もちろん,悪徳商法をする者がですね,実は私悪徳商法をする何とかですけれどと言って来るわけがないんです。名称もさまざまで非常に紛らわしいものが多い。

 例えば,あの合同結婚式とかですね,青春を返せ裁判で問題となっております統一協会,こういうものはですね,例えばオカヤマエデュケーションアカデミーとか国際救援友好協会だとか,日韓人協会だとか天地正教とか,こういった名前で若い人を勧誘をしたりしている。ニッポーとか野の花会,しんぜん会,こういった名前でですね,ハンカチとか珍味を売ってる。皆さん方のお宅にもそういった若いのが訪ねてきたんじゃないかと思いますが,こういった事実,実態についてですね,消費生活センターというものが岡山市にない場合,市民はどこに行けばこうした情報が手に入るのか,ぜひお知らせを願いたいと思います。

 さて次は,保健福祉局であります。
 年金の谷間の問題については,今までも議論が出ました。さまざまな陳情や請願も出てるようですが,年金というのはですね,それまで社会を支えてこられた方が,特に老齢年金なんかそうなんですが,一定の年齢に達した際に,これをまたみんなで支え合おうと,こういうものですから,戦後50年,特に戦前も含めていればもっと長い期間になると思いますが,ともにこの社会を構成してきた仲間としてですね,年金か,もしくは拠出金か,そういった形で保護の手を差し伸べると。むしろ,仲間として一緒にやってきたんだから,その老後も安心して暮らしてもらいたいと,こういうことでやれるようなこと,これをぜひ考えなくちゃならない。

 もし国ができないとしたらですね,同じ地域に住む共同体であります岡山市がですね,その年金の谷間を埋めるということは私は何ら問題がないと思います。国が冷たければ,県が冷たければですね,せめてこの岡山市は温かいと,こういう施策をぜひとっていただきたいと思いますので,これについてのお考えをぜひ聞かせていただきたいと思います。

 それから,福祉のまちづくり重点地区モデル事業については,これはカットさせていただきます。

 福祉ガイドマップというのがございます。これは機会がありましたらまた手にとって見ていただきたいんですが,市民の手づくりでですね,実際に車いすで,例えばどこにトイレがあるとか,車いす用のトイレがあるかということをまとめた本です。この本については,全国的に高い評価が与えられていると聞きますが,このマップは来年度はどうなるのか,また改訂版はできるんだろうかということをお聞きしたいと思います。

 それから,盲導犬また車いすトイレの表示でありますが,目の不自由な者にとって盲導犬というのは目のかわりですね。ですから,単なるペットとは違うんです。ところが,レストランとかお店に行きますとですね,どうもペットお断りイコール盲導犬お断りになってしまっている。公共施設,市の施設ではどうなっているのか,私はぜひ管理規則などに盲導犬の扱いがどのようになってるか,お聞きをしたいと思います。

 そして,規則でどうなってるかということも大切なんですが,先ほどと同じようにやはり運用といいますか,実際にどうなるかなんですね。現場の職員がどういうふうに対応をしてるか,これが大切だと思います。着任してきたばかりの職員が対応をするかもしれない,そういうときに,犬を連れて入っちゃだめですみたいな,そういう心ないことを言わないようにしておかなくちゃならないと思います。

 その意味で,この施設はですね,本当はそんな表示板を出さなくても,もう盲導犬というのは当然なんですけれども,しかし念のためにといいますかね,だれでもわかるように,また盲導犬というものがこの社会に存在するということを明らかにするためにも,盲導犬を連れて入ってもいいですよという,そういう表示,まあシールでも結構ですが,そういうものを建物の外部に設置をしたらどうかと思いますが,この所見をお聞かせください。

 また同じように,先ほども申し上げましたが,福祉ガイドマップみたいなものがあります。しかし,トイレのすぐそばにはですね,ここは車いす用のトイレですよと,こういうのはあるんですけれども,その建物にそういうトイレがあるかどうかというのはなかなかわかりづらい。

 したがってですね,建物の外部にそうした車いすトイレがあるならあるという表示板,こういうものを設置をしたらどうかと思いますので,これについてもぜひお聞かせ願いたいと思います。

 それから,私立保育園の改築,新築への助成については,これは割愛をさせていただきます。

 精神障害者のグループホームについてでありますが,精神薄弱者や身体障害者,また先ごろ痴呆性老人のグループホームについても,取り組みは進んできてるというふうに評価できると思いますが,精神障害者のグループホームについてはどうなってるか,これはぜひお聞かせを願いたいと思います。

 さて,環境事業局関係です。
 し尿処理手数料の見直しにつきましてお聞きをしたいと思いますが,前回この問題が出ました際に,余り長い間放置をしていると極端な値上げをしなくちゃならなくなったりする。

 そういう意味で,下水道の整備が進む中で,し尿処理手数料についても,合理的な料金設定を常にしていかなくちゃならないということが共通認識になってると思うんですが,この時期について,まだそういう時期であるのかないのか,お考えをお聞きしたいと思います。

 それから,ごみの非常事態宣言,この3月末で終わるわけですが,その後について,多くの皆さんも御質問なさっておりますので,なるべく重複を避けてお聞きをしたいと思います。

 まず,東部クリーンセンターについてでありますが,焼却場を中心とした施設になろうかと思いますが,やはりせっかくつくるわけですからね,今までの発想と違うような,そういう取り組みをしていただきたいなあと思います。

 埼玉県の越谷にございますが,これも同じ名前のようなんですが,東部清掃組合というのがありまして,これは2市4町でつくっているそうですね。これは比較的新しい,比較的じゃなくて,昨年ですから非常に新しいんですが,その焼却場はですね,焼却場とはもともと言わない。ごみを燃料とした火力発電所と,こういうふうな名前なんですね。ここにパンフレットがありますが。ごみを燃料とした火力発電所と,こういうものですね。これはまた後ほど参考にしていただければと思いますが,一つ出しておきますので,どうぞ。失礼しました。

 これは通産省もですね,ごみ発電に対して,新たな補助を出すようでございますし,また電気事業法も改正をされてですね,こうした電力会社以外の者がつくった電気も電力会社が買い取るというようなことになっておりますから,ぜひ,ごみによって得られたエネルギーをいかに有効に使うかという発想でこの東部クリーンセンターもつくっていただきたいと,こう思いますので,お考えをお聞かせ願いたいと思います。

 こうやってですね,つくられた電気であれば,岡南環境センターのその電気が問題になりましたようにですね,単価を値切られるということもないんじゃないかと,こう思いますので,ぜひ発電するんだということを前提にこれをつくる。考えてみていただきたいと思います。

 そしてまた,ごみの資源化を考えた場合にはですね,生ごみの処理というものも,これもコンポストなどによって処理をするというのが私は理想的だと思いますので,同じようにつくるんだったらですね,東部クリーンセンターの中にそうしたコンポストのためのプラントも考えたらどうかと思います。

 そして,破砕機,これは仮設のものが当新田の方に置かれるようですが,大型の大きなものをドーンと置いたりするよりはですね,一定の能力さえ備えていれば,小さいものを2カ所か3カ所かに分散して置いた方が値段も安いし,非常に効率的だと,こういうふうに聞いておりますから,これもぜひ御検討願いたいと思います。

 さて,最終処分場の安全性と確保についてでありますが,場所については,もういろんな方からの御質問がございました。私はですね,東京のあの日の出町で問題になりましたように,周囲に不安を与える施設であってはならないと思います。

 92年5月に日の出町,この処分場の汚水漏れが問題となりましてですね,そのデータ隠し,これが注目をされました。私も以前取り上げたことがありますが,ここで問題になったのは,処分場の遮水シートの下の集水管の電気伝導度です。

 このようなデータについて,もしですね,市が情報を求められたらどうするのか。次の処分場建設に当たっては,今以上により高い安全性が求められると思いますので,そうした情報の公開について,どういう姿勢をとっていくのか,お聞きをしたいと思います。

 また,場所の選定についても,どっか隠れたとこでやるんじゃなくてですね,この場所をどうしようかといったオープンな議論でやっていただきたいと思いますので,お考えをお聞かせ願います。

 それから,リサイクルセンタープラザについてですが,これもかなり質問が出ましたので,その機能の一部であります資源選別所についてだけお尋ねをいたします。

 来月から5種分別が全市で実現ということになるわけですが,生活というものはこれはすべて一律のものではございません。町内会のステーションに出せれればもちろんいいわけですが,出したくても出せない,そういう人にとってはですね,これは非常に持って行き場がないといいますか,そういうことになりかねないので,今2カ所あります資源選別所には瓶,缶や,また古紙,古布など,そういった資源を市民が持ち込みできるようになってるのかどうか,もしなっていないんであったら,この際,4月からですね,もう体制が変わるわけですから,そういったものが持ち込みができるようにぜひしていただきたいと思いますので,この辺をお聞きをします。

 それから,各種助成制度の見直しについてでありますが,もう5種分別の体制が全部整ったんだから,古紙や古布はすべてそちらに出せばいいというふうに考えるんだったら,この集団回収には力を入れるべきじゃない。

 しかし,どうもきのうのお話を聞いてても,そうじゃないと言われるんですから,じゃあこれをもっと活発にするにはどうしたらいいか。この助成制度についても,見直しをぜひしていただきたいと思います。思い切ってさらにその補助金をアップするか,もしくはですね,これは補助金の出し方について問題がありますので,どういう範囲まで出すかという見直しが必要だと思います。

 それから,生ごみの処理容器購入費補助金というのもありますが,これはコンポスト容器が使えない,つまり土がないわけですから,マンション生活者などにとっては,土がないので,コンポストが使えない。そういうときには,生ごみの処理機というもの,これはもう最近のことですから,5万円や10万円払ってもこれを買いたいという方がおられると思いますが,現在では8,000円の補助ですね。それではどうもなかなか進まない。

 ちなみに,早島町でも1万円出してるそうですが,本気で導入を図るんだったら,私はせめて焼却炉並みにですね,2万円ぐらいの補助はした方がいいんじゃないかと思いますけれども,これについてお考えをお聞かせください。

 それから,事業系ごみの減量・資源化についてですが,この議会には持ち込みごみの処理手数料が改定される条例案が出ております。これによって,事業者に対してですね,もうごみを減らさないと金がかかってしょうがないと,こういう意識が生まれてくるということを期待をするわけですが,また本来ですね,このごみ処理の費用というのは市の施設を使ってやったりするわけですから,市民の税金でやってることになりますので,処理単価が余りに安いとその不足分を市民が負担することになってしまう。

 そういうことを改善するためにも,私は今回の案は妥当な案だろうと思いますが,できればもうちょっと上げてもよかったかと思うんですが,そうはいってもですね,一遍に倍にするというのもなかなか難しいかと思いますから,まあその意味では妥当でしょう。

 しかしですね,やらなけりゃならないことは多いと思います。つまり,生活系のごみ,いわゆる一般ごみの中で事業系のごみがまざってることが問題なんですから,これはもうきちんと分けてもらわなくちゃいけない。

 例えば,東京23区ではですね,ことしの秋からもう事業所ごみ収集,これ収集も含めて全面有料化を予定してるそうですが,その準備として,家庭ごみに事業所ごみが紛れ込む,いわゆるただ乗りを防ぐ作業を現在進行中です。ステーションに出す際に,その有料シールを張ってもらったりして収集を有料にしようというわけらしいんですが,とにかく張らずに出す,そういうことをないようにですね,その近所にどういう事業所があるのかとか,また課税や各種認可の台帳があっても,それを別の目的に使うということはできませんので,ごみの部署ならごみの部署でこれは直接にやらなくちゃいけないということで,職業別電話帳とか住宅地図でまず台帳をつくって1軒ずつ訪ねてですね,付近を聞き込みをして調査をしてるそうです。

 もう事業ごみの減量を考えるなら,私はそこまで徹底してやるべきだと思いますが,どうでしょうか。

 それから,ペットボトルの回収なんですが,これはペットボトル回収するに当たってはですね,私はどうせやるんなら,トレーの方も一緒にやったらどうか。

 容器包装リサイクル法によってはですね,これは施行時期にずれがあるわけですが,しかしモデル地区としてやるんであればですね,これは別におくらせてやる必要はないわけですから,ペットボトルもトレーもあわせて回収する,これをぜひ御検討いただきたいと思いますが,お考えをお聞かせください。

 それから,都市整備局の方に入ります。
 透水性舗装についてでありますが,これだけ岡山市も都市化が進みますとですね,雨水が地中にしみ込まない。こういうことから,都市洪水が起きたり,また川の水量が少なくなって自然が壊れるということも起きてまいります。

 そうした水の循環を大切にするという趣旨から,例えばですね,市の施設,市営住宅などに透水性舗装を取り入れる,これについてお聞かせを願いたいと思います。

 それから,道路網の整備と自然保護については,削除をさせていただきます。

 それから,下水道局に関連いたしまして,下水道,この普及率がアップをしてるわけですが,これに関連をしてですね,公共施設,こことの下水道との連結というのは進んでるかどうか,お聞きをしておきたいと思います。

 それから,水道局に関連いたしましては,水質検査体制の充実についてお聞きをしたいと思います。

 水の安全性の確保の面から,水質検査の基準が変更されておりまして,検査項目もふえたと聞いておりますが,これを水道局が責任を持って検査をする,安全性を確認すると,こういう体制ができてるかどうか。スペースとかですね,人員とか機材とか,そういうものは充足をされているんでしょうか,お聞きをしたいと思います。

 それから,消防局の方に関連しますが,消防団というのは最近非常に高齢化が進んでるともお聞きをしますし,地域にもよるかもしれませんが,大変な責任を担ってですね,地域で活動されてる方,本当に大変だと思いますが,しかし消防団の活性化について,消防局としてはどういうふうなお考えを持っておられるのか,お聞かせ願いたいと思います。

 それから,選挙管理委員会の方にお聞きをしたいと思いますが,ことしも衆議院の解散・総選挙が予測をされますし,選挙となればですね,選挙用の掲示板が市内のあちらこちらに立ちまして選挙の気分を盛り上げるということになるわけですが,毎回新しいベニヤを使いますので,非常にもったいないなあと。

 特に,森林保護の立場からすればですね,あれだけ熱帯雨林の森林破壊が問題になってる際に,ベニヤをあちらこちらに張るというのもどうかなという気がいたしますが,そうかといって直ちにこれをなくすわけにもちろんいきません。

 そうすると,次善の策としてですね,リサイクル掲示板といいますか,古紙を使った掲示板というものがあるそうでございますので,そういったものをかわりに使うことはできないのか,お聞きをしたいと思います。

 それから,監査委員会についてでありますが,これはもう昨日の質問にも出ておりますので,これはもう削除したいと思います。

 それから,教育委員会に関係したことをお聞きしたいと思いますが,学校給食につきましては,これも削除をさせていただきます。

 内申書の開示の問題,教育委員会の方で言えば指導要録の開示ということになろうかと思いますが,これについてお聞きをいたします。

 学区の変更など高校入試の改善が今進んでるようですが,それと同時にですね,情報の公開というものも今回取り上げておりますように大変進んできております。

 そうした見地から,指導要録というのは少なくとも本人には開示をすべきじゃないか。少なくともじゃないです,当然じゃないかなという気がするんですが,これについてのお考えをお尋ねしたいと思います。

 ことしに入ってもですよ,以前もあるんですが,世田谷区が中学卒業生の指導要録を全面開示をいたしておりますし,これは特例だということを言ってはおりますけれどもですね,全面開示をしておりますし,また以前には東京の中野区や,やはり大田区というところも同じように開示をいたしております。

 なぜ問題になるかといえばですね,内申書によって子供が非常に不安を覚えてるわけですね。以前にも申し上げましたけれども,おまえ,そんなことをすると内申書に書くぞということを言われる。これはそんなことはないと先生の方からも強く否定されるんですが,しかし子供たちに聞けば,あると,こう言うわけですね。私は,あるにしてもないにしても,そういった不安を取り除くことが我々の役目ではないかと。ですから,もし子供たちがそういうことについて不安を持ってるようだったらですね,不安がないようにすればいい。指導要録については,本人にはちゃんと開示されるということであれば,内申書の内容について,本人にはちゃんとわかるということであれば,そんなに不安を感じることはないと思います。

 これがですね,高校入試に使われるんだということで,県の関係じゃないかと,もし言われるかもしれませんけれども,それは県がどう使うかでありまして,市がですね,この指導要録を開示するんだということであれば,それを前提にして県が考えるべき問題で,県のことを考えて子供たちはどうでもいいというわけにはいかないと思いますので,ぜひお考えをお聞かせ願いたいと思いますが。

 特にですね,こういう大切なことは教育委員会の事務局が決めることなのか,それとも教育委員会でちゃんと諮って決められるのか,そこについてお聞きをしたいと思います。

 それから,障害児の水泳教室についてお聞きをしたいと思いますが,市長の所信表明にもございました。だれもがいつでも,どこでもスポーツに親しむことができるスポーツ活動の場の整備,指導者の育成,多彩なスポーツプログラムの提供と,こう言われておりますので,障害者であっても水に親しむこと,これは当然できなくちゃならないと思いますが,その機会はどのようにして保障をされてるのか,また指導者の養成というのはどういうふうにされてるのか,お聞かせを願いたいと思います。

 それから,制服の見直し。
 新聞によりますとですね,なかなかおもしろい記事がございまして,ここに持ってまいりました。これはちょっと遠くからはお見えにならないと思いますが,「先生に制服を」と。大阪の羽曳野市でですね,先生に制服を着せるというんで,もう市の予算がつきました。何か1,000万円ぐらいついてるそうですね。

 もちろん,これは私は時代に逆行する動きでございますし,そんなことを岡山市の教育委員会は考えてるとも思いませんけれどもですね,しかしこういう事態がなぜ起きてきてるのかなあ,また,制服を決められる先生方の気持ちになれば,非常に関心を持たざるを得ない。

 しかも,ここにある理由がですね,おもしろいんですよ。外来者に先生であることが一目でわかりやすいとか,一部の若い先生の間に服装の乱れが激しい,こういうわけですね。そんなことを言うんだったらですね,ここの先生という言葉と子供という言葉と入れかえてみたら同じことなんですよ。同じ理由でもって先生に制服を着せる,これはおかしいわけですから,それも子供に強制をさせるというのもおかしいと,こうならなくちゃいけないと思います。

 しかも,この制服の問題についてはですね,制服が着たい者に着せるなと言ってるわけじゃないんですね。着たくない者に着せるようなことをしない,これが大切だというわけですね。(発言する者あり)そうなんですね。着たい人は着ればいい。しかし,着たくない人にまでそれを強制することがここの問題でありますので,制服の見直しはどこまで進んだか,お聞きをしたいと思います。

 また,最後になりましたが,岡山城の内堀の浚渫についてでありますが,400年事業の一環として堀がきれいになるのは大変結構だと思います。松山市などでは浄化装置をつけて城の堀の水を常にきれいに保とうということをやっておりますが,浚渫だけでとりあえずはきれいになると思いますが,それをそのまま保つことになるのかどうか,お聞きをしたいと思います。

 以上で1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手)

◎市長(安宅敬祐君) 羽場議員の市民クラブ21代表質問に対しまして,順次御答弁申し上げます。

 まず,市長と職員の関係で,風通しをよくしてもらいたい。市長と職員の語る会をもっと開いていったらどうかというお尋ねでございますが,市政を運営していく上で,政策を実施していく職員との意思疎通を図ることは重要なことと認識をいたしております。

 市長就任以来,各種事務事業に関する協議,予算査定,支所長との懇談会,管理職研修等の職務上はもとより,直接職務とは関係がない場としては,出身校別の懇親会,幹部会,水曜会,木曜会等の懇親会やCI検討チーム等のプロジェクトチームとの懇談会など機会あるごとに職員の声を聞くように努めておりますが,今後も時間の許す限り努力してまいりたいと考えております。

 次に,菅厚生大臣が薬害エイズの問題に関連しまして,厚生省役人の抵抗に対して,省内の異論を抑えたというが,もし市長が厚生大臣ならと,こういうお尋ねでございますが,行政運営におけるさまざまな課題につきましては,市民が何を知りたいか,あるいは何を期待してるのかという観点から,職員とともに十分に議論を深め,調査研究する中で,私はそれぞれの具体的ケースに応じた最も適切な対応に努力してまいりたいと考えております。

 それから次に,年金の谷間を埋めることができるかということで,戦後50年,ともにこの社会を構成してきた仲間に年金を出すぐらいのことはできないのかと,国ができなければ本市で何とかならないかというお尋ねでございます。

 御案内のように,難民条約の批准が求められる中で,年金についても,内外人平等の取り扱いにするということで,昭和57年1月から在日外国人についても,国民年金に加入をすることができるようになりました。またさらに,昭和61年からは昭和36年4月から昭和56年12月までの20歳以上,60歳未満の期間が在日外国人に対しても,合算対象期間算入の特例が設けられたところでございます。

 しかしながら,無拠出の老齢福祉年金制度といった経過措置がとられなかったために,昭和61年当時60歳以上の在日外国人について,無年金者が存在しているわけでございます。

 で,市の独自の事業として,在日外国人無年金者に対する高齢者給付金制度を制度化するかどうかという問題につきましては,1つには,既に単市事業として取り組んでおります障害者給付金の場合には,障害者基礎年金制度の恩恵が受けられない在日外国人の障害者に対して,障害者の置かれている実情も踏まえて給付することとしたわけですが,これに対して,老齢福祉年金制度の場合には,昭和36年の制度創設時の例外的な経過措置でありまして,国籍要件が撤廃された昭和57年以降,新たに70歳以上となる人については,日本人,外国人を問わず新たな受給者はいないとされたことに対する均衡を図る必要があること。

 また2つ目には,一定の保険料を拠出した者に対して,老齢,障害という保険事故に該当をした場合に,給付を行うという社会保険の本質的な制度論に関連し,いわゆる無年金者問題全体にまで波及しかねない問題であることといった問題があるわけでございます。
 そこで,この問題については,まずは国において経過措置等を講じるようにこれまでと同様に引き続いて全国市長会等を通じて要望してまいりますとともに,市としても,他都市の状況等を踏まえながら研究してまいりたいと考えております。

 次に,ごみ非常事態宣言の撤廃を受けた後の問題ということですが,東部クリーンセンターについて,埼玉県東部清掃組合の処理施設が火力発電所と位置づけられているが,これをぜひ見習うべきではないかというお尋ねでございますが,議員御指摘のように埼玉県東部清掃組合は,効率の高い発電設備を備えた焼却施設を建設されたと聞いております。

 本市におきましては,岡南環境センター,当新田環境センターにおきまして,ごみを燃料とした火力発電を行い,余剰電力を中国電力に売電するなどサーマルリサイクルに努めているところでございます。

 で,東部クリーンセンターの施設整備につきましても,経済性等を勘案しながら,より効率的な熱利用のできる施設として整備してまいりたいと考えております。

 それから,最終処分場の確保と安全性についての御質問で,情報の公開がここでも求められると,市民からの情報要求にこたえる姿勢をとってもらいたいという御指摘でございますが,最終処分場の選定に当たりましては,議員御指摘のように周辺の方々に不安を抱かせないためにも,地理的な条件や周辺の環境等を総合的に勘案することが重要であると考えております。

 ただ,その際,用地買収交渉につきましては,地権者の同意,買収価格の協議など用地買収の成否に微妙にかかわる問題がありますので,その意味では情報公開が困難な場合が多いと考えております。

 ただ,施設の整備に当たりましては,可能な限り公開していきたいと考えておりまして,とりわけ施設整備後の周辺水及び地下水の調査結果につきましては,地元関係者にお知らせをしてまいりたいと考えております。

 なお,その他の御質問につきましては,担当局長,参与から順次御答弁させていただきます。

◎総務局長(菱川公資君) まず,職員採用と国籍条項の件でございますが,高知県で自治省に直接知事がかけ合ったがどうかということでございます。

 現在,市の職員のうち,一般行政職及び消防職につきましては,従来から国の基本的見解に沿いまして国籍条項は外してございません。

 御指摘の高知県の場合も,知事と自治省の公務員部長との論議は平行線に終わったというふうにも報道されております。

 いずれにいたしましても,職員採用に当たりましては,優秀な人材の確保に努めるとともに,国籍条項につきましても,国の見解や高知県を初め他の自治体の今後の動向も見守りながら適切に対応をしてまいりたいと考えております。

 次に,悪徳商法に対する消費者行政ということでございますが,一般的に言われます悪徳商法を含みます消費に関する苦情相談は,県消費者生活センターの調査によりますと,手法が悪質化,巧妙化しておりまして,件数も年々増加の傾向にあります。

 なお,お尋ねの件につきましては,現在のところ市に消費生活センターがございませんので,担当窓口の生活文化課なり市民相談室の窓口,あるいは専門家のいる石関町の岡山県消費生活センターを御利用いただくことになると思います。

 また,市といたしましては,従来から実施をいたしております「市民のひろば おかやま」による情報提供や公民館での地域講座で悪徳商法をテーマとした講座を行うとともに,新年度からは高齢者に対する啓発パンフレットの配布も実施をいたしまして被害の未然防止に努めるとともに,国民生活センターや県消費生活センターとの連携を図りながら消費者保護に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◎保健福祉局長(芝野浩和君) まず,福祉ガイドマップは来年度はどうするのか,改訂版はできるのかとのお尋ねでございますが,福祉ガイドマップにつきましては,社会福祉協議会やボランティア団体等で構成する「福祉ガイドマップおかやまをつくる会」が市の地域福祉基金等を活用して800部作成したもので,行政機関,保健福祉施設,ボランティア団体等に配布し,活用していただいているところであります。

 来年度は,視覚障害者団体の御意見をお聞きしながら点訳版を作成する計画であり,8年度予算において助成する予定にしております。

 また,改訂版におきましては,掲載内容の変更や新たな関係施設の開設等の状況を見ながら,必要に応じ,作成する予定と聞いており,今後とも地域福祉基金を活用して支援に努めてまいりたいと存じます。

 次に,盲導犬,車いすトイレの表示について,公共施設,市の施設ではどうなっているのか,建物外部に表示板を設置してはどうか,また車いすの表示板は設置できないかとの御質問でございます。

 盲導犬は単なるペットとは異なり,視覚障害者の移動に不可欠のものと考えられます。したがいまして,盲導犬の取り扱いについて,各公共施設とも特段の規定はありませんが,当然入場制限はしておりません。民間の施設等によりましては,一部制限をしているところがあるとも聞いておりますので,盲導犬の必要性を広く広報してまいりたいと存じます。

 また,車いすで利用できることを示す表示板につきましては,国際標準化機構(ISO)の公共案内図記号として制定されておりますので,福祉ガイドマップ掲載の施設を中心に表示を働きかけてまいりたいと存じます。

 次は,精神障害者グループホームの取り組みについてのお尋ねでございますが,精神障害者のグループホームの運営に当たりましては,専門員等の支援が必要であり,現在その体制が確立されている社会福祉法人や医療法人等により市内に4カ所設置されており,さらに8年度開設を目指し,県から国に協議中のものが2カ所あります。

 施設の運営費は国,県から補助されており,市としては,入居者の生活支援のため,保健婦による相談などを実施しているところでございます。

 今後とも,グループホーム入居者を初め,精神障害者の地域における自立生活支援のため,保健福祉事業の充実を図ってまいりたいと存じます。
 以上でございます。

◎環境事業局長(有森恭江君) し尿処理手数料の見直しについて,まだその時期は来ないかとのお尋ねでございます。

 し尿処理手数料につきましては,長い間据え置かれていたことから,平成4年度に26.9%,平成6年度に13.5%の改定を行ったところであります。その後の人件費,消費者物価指数等に大きな変動もなく,現在のところ手数料を改定する時期ではないと考えております。

 いずれにいたしましても,改定に当たっては,平成5年11月の岡山市廃棄物処理懇談会の意見書の中でも触れられていますように,適時・適切に見直し,市民の負担の急激な増加を避けることが望ましく,人件費,消費者物価指数等の動向を勘案しながら,諮問機関の御意見もお聞きし,適切な時期に市民の方々に受益者としての適正な負担をお願いしたいと考えております。

 続きまして,ごみ非常事態宣言の撤廃を受けて東部クリーンセンターに生ごみのコンポストのためのプラントを考えたらどうかとのお尋ねでございます。

 公明を代表しての田尻議員の質問にも御答弁いたしましたように,この処理方法につきましては,排出段階で生ごみ以外のものが入ってはいけない,固定的な需要先がなかなか見つからない,バケツ収集等になり,ごみステーションがにおう,また処理費が高いなどいろいろな困難な問題もありますので,本市としましては,コンポスト容器,ぼかし容器等の補助を続けていく中で,できるだけ生ごみの資源化を図ってまいりたいと考えております。

 続いて,東部クリーンセンターに破砕機は大型のものよりも小型のものを数カ所置いたらどうかとのことでございます。

 破砕機を備えた粗大ごみ処理施設につきましては,収集効率などを勘案した上で整備してまいりたいと考えており,東部地区は東部クリーンセンターの中に整備を行う予定であります。

 また,西部地区につきましては,西部リサイクルプラザ(仮称)の施設整備の中で粗大ごみ処理施設の整備についても検討をいたしているところであります。

 続きまして,リサイクルセンター,リサイクルプラザについて,今ある資源選別所には瓶,缶や紙などの持ち込みができるようになっているのかとのお尋ねでございます。

 現在の資源選別所は仮設であり,敷地も狭く,両選別所とも一般市民の方の持ち込みを認めてはおりません。しかし,新保資源選別所と同じ敷地で行っております牛乳パック,空き缶回収所では毎週日曜日の午前10時から午後3時まで牛乳パック,飲料用空き缶及び5種分別と同様の空き瓶を回収いたしております。したがいまして,この3品目につきましては,日曜日に限り新保の回収所へ持ち込むことが可能となっております。

 なお,現在対象としていない古紙,古布につきましては,新年度から回収を行うよう検討をしてまいります。

 続きまして,各種補助金の見直しについて,生ごみの処理容器購入費の補助は8,000円でよいかとのお尋ねでございます。

 生ごみ処理容器の補助につきましては,最初コンポスト容器の補助から始めましたので,その2基分の補助金8,000円が限度となっております。

 しかし,最近は電動の生ごみ分解消滅機で価格が10万円ぐらいするものがあり,8,000円の補助では安いのではとの声もお聞きしておりますので,今後,他都市の状況等も調査し,検討をしてまいりたいと考えております。

 集団回収を今後発展させるのかとのお尋ねでございます。
 本市の資源回収は,よりリサイクルを進めるため,5種分別と集団回収の2本立てとなっています。そして,古紙,古布につきましても,集団回収が未組織であったり,集団回収まで待てない場合は,5種分別へ,また集団回収が活発な地区では集団回収へ出してもらっております。相互に補完する形で回収をいたしております。

 したがいまして,当面はこの2本立てとし,両制度を継続していく予定であります。

 事業系ごみの減量,資源化の中身についてのお尋ねでございます。
 岡山市の場合,条例・規則上,事業系ごみについて,1日平均排出量10キログラムもしくは0.125立方メートル未満,または1回の排出量が40キログラムもしくは0.512立方メートル未満の場合は,家庭系ごみステーションに排出することができることになっております。これは小規模の事業者で排出量も少なく,家庭系のごみとはっきり区別できないような事業者のことを考慮したものであります。

 この基準につきましては,旧条例では1日の平均排出量が30キログラムだったものを平成6年の条例改正で10キログラムに下げた経過があります。

 議員御指摘のように,一切の事業系ごみを家庭系ごみから排出している都市もありますが,以上のような経過もありますし,小規模事業者に対する配慮も必要と考えますので,当面は現行条例のままで続けたいと考えております。

 次に,ペットボトルをモデル地区実施で回収するのであれば,トレーも回収してはどうかとのお尋ねでございます。

 議員御存じのように,容器包装リサイクル法はペットボトルについては,平成9年4月1日から,トレーについては,平成12年4月1日からの回収を規定いたしております。

 ペットボトルとトレーの回収時点に差を設けたのは,トレーは確実な再利用の研究開発になお時間を要するとの考えによるものであります。

 したがいまして,業界として責任を持って引き取れないトレーを経費をかけて回収することは問題でありますので,国や業界の体制の整備を待って回収を行いたいと思います。

 なお,リサイクル推進協力店ではトレーの回収を行っており,当面は協力店での回収徹底と協力店の拡大に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◎都市整備局長(水戸川将行君) 市の施設,市営住宅などに透水性の舗装を取り入れる考えはないかとのお尋ねでございますが,都市化の進展に伴う人工的な構造物で覆われた市街地面積の増加によりまして,河川への負荷の増大だけでなく,都市気温の上昇などさまざまな影響が指摘されているところでございます。

 このため,緑地など人工物で覆われない土地を確保するとともに,透水性舗装の普及等によりまして都市内の水の循環を回復させることが重要であり,既に本市におきましても,平成6年度に弓之町・表町線の歩道に,また本年度も市営西市団地3期や泉田・福成線緑道等に透水性舗装を施工したところでございます。

 今後とも,地下水の涵養など都市の水循環の回復を図る観点から,西市団地の4期,芳田団地などの市営住宅や市道の歩道などへ積極的に採用してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◎下水道局長(佐藤泰治君) 公共施設の下水道への接続に関するお尋ねにお答えいたします。

 従来,認可区域内の公共施設の水洗化につきましては,供用開始告示ごとに関係課にその旨,通知するとともに,予算措置を依頼するなど水洗化に努めております。

 また,区域外の公共施設についても,積極的に公共下水道に接続すべく,岡山市下水道条例第38条特別使用に準じ,許可するなど水洗化普及に努めております。

 今後とも,公共施設の下水道への接続が進むよう努めてまいります。
 以上でございます。

◎参与(馬場克彦君) まず,情報公開の窓口とその応対についての御質問でございますが,情報公開総合窓口は本庁舎のスペース等の関係で,やむを得ず本庁舎9階にある行政資料室に設置をいたしております。市民等から情報公開請求の対応につきましては,適切な応対を初め,条例の趣旨が十分生かせるよう,職場研修等を通じまして一層の努力をしてまいりたいと考えております。

 次に,審議会は原則公開として審議会の傍聴規定を定めることや,あるいは開催日時や場所等,そういったことについての周知を図ってはどうかという御質問でございます。

 審議会等の会議を原則として公開していくことは情報公開の観点からも必要と考えておりますが,会議の公開の適否,公開方法等につきましては,個々の審議会において判断する必要があると考えております。

 今後,他都市の状況等も調査いたしまして,傍聴等の取り扱いにつきましても,個々の審議会が所管する関係部署に周知を図ってまいりたいと考えております。

 また,審議会等の会議の開催日時,場所等の周知方法等につきましては,議会の傍聴に関する広報の方法等をも参考にさせていただきながら検討をしてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◎水道事業管理者(遠藤嘉昭君) 水質検査の基準が項目もふえ,大変であるが,水道局としてはそれに対して,対応できるかという質問でございます。

 平成4年12月に水道水の水質基準が改正され,新水質基準46項目の制定と,厚生省通知による基準を補完する項目として,おいしい水の目標値としての快適水質13項目,安全な水の指針値としての監視26項目の計85項目が定められました。

 この新基準は,平成5年12月1日から施行されておりますが,当局においては,平成5年度に基準の46項目については,自己検査体制を整備し,対応いたしております。

 なお,補完項目についても,一応対応をしておりますが,現状の試験所のスペース,検査機器及び人員では補完項目に示されている高精度かつ多項目の検査を行うためには,さらに体制の強化を図る必要があると考えております。

 そこで,現在平成10年度を目標に,水質試験所の新設,高精度の検査機器の整備,あわせて検査担当職員の充実と技術の向上を図るなど全体的な検査体制を完備してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◎消防局長(太田力男君) 消防団の活性化対策はどうなっているのかについてのお尋ねでございます。

 消防団は,地域の防災活動に貢献し,常備消防の補完的な役割とともに,地域の防災リーダーの中心的存在であります。

 しかし,地域によっては団員の高齢化や定員割れが見受けられる状況の中で,活性化対策が重要な課題となってまいりました。

 岡山市消防団におきましては,定年制の導入により若返りを図り,また防災拠点としての消防機庫の整備,車両や機械器具の改善,さらには報酬,費用弁償,運営交付金等の増額等の処遇改善を図ってまいりました。

 若い団員の確保につきましては,さらに処遇改善を図る中で,共済制度の充実,体力錬成と親睦のための球技訓練大会の開催等,さらには救急救命技術の研修,貸与品及び消防装備等の改善に努め,魅力と活力ある消防団づくりを推進してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◎教育長(戸村彰孝君) 羽場議員の市民クラブ21の代表質問にお答えいたします。

 まず,内申書の開示の問題でありますが,教育委員会の事務局がするのか,あるいは教育委員会がするのかと,こういうお尋ねでございますが,内申書を開示するかどうかの決定につきましては,岡山市情報公開及び個人情報保護に関する条例の第10条によりまして,実施機関である教育委員会が行うこととなっております。

 次は,障害児の水泳教室についてのお尋ねであります。
 障害児が水に親しみ,さらに機能回復の訓練にも役立つということは大切なことでありまして,私どもがその条件を整備するということは必要な任務であると考えております。

 これまで市民屋内温水プールにおきまして,障害者団体等の団体利用や障害児の個人利用に際しまして,介護者を含めて無料扱いとするなどの対応をしてきております。

 新年度からはこれに加えて,指導員の資質向上を図るための指導者講習会を開催し,受け入れ体制を整備するとともに,これまでの一般的な水泳教室に加えまして障害児を対象とするコースを新設すべく準備中でありまして,現在関係団体等と調整を図っているところであります。

 次は,制服の見直しはどの程度進んでおるかというお尋ねでございます。
 子供たちの自立を育てるという観点から,校則の見直しが進められておりますが,制服に関するものは先生と児童・生徒,PTAなどで協議しまして,最終的には校長が決めることになっております。

 検討を進めている学校では,子供の意見を聞くとともに,制服検討委員会などを設置いたしまして保護者へのアンケート調査等を実施し,学校独自の見直しがそれぞれ図られておるところであります。

 次は,岡山城の内堀の浚渫につきましてのお尋ねでございますが,史跡岡山城跡の内堀の浚渫は史跡保存整備事業として来年度に行う計画であります。浚渫後も,水質の浄化と清水状態,つまり日常的にきれいな水がたたえられておる状態の保持に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◎選挙管理委員会事務局長(天久嘉弘君) リサイクル掲示板の利用について,古紙を再生した掲示板を使用してはどうかとの御質問でございます。

 公営ポスター掲示板の材質につきましては,耐久性,安全性を配慮して本市を初め大多数の市町村がベニヤ材により対応しているところでございます。

 再生紙による掲示板を活用しております市町村等について調査研究いたしておりますが,材質の耐久性や一定のノウハウによる施工管理,保守点検を行う取り扱い業者等の問題点もあります。御指摘のとおり,森林保護を初め地球環境を守る観点から有効であると考えており,引き続き調査,検討をしてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◆(羽場頼三郎君) 再質問をさせていただきますが,この情報公開の件に関しましてはですね,先ほど各部署に連絡するということでありますが,これは以前,例えば女性の委員の採用とか,また一般公募の採用について文書が出ましたが,ああいったものが具体的に出るのかどうか,お聞きをしておきたいと思います。

 それから,消費生活保護行政についてなんですが,先ほど答弁いただきましたが,具体的にですね,どういう団体が悪徳商法をやってるのかということまでこの「市民のひろば おかやま」に載せないと意味がないので,そこまでちゃんと載せれるのかどうか,これを確認のためお聞きをしたいと思います。

 それから,先ほど車いすトイレと,それから盲導犬の件ですが,これも表示板の設置をですね,ただ進めるというんじゃなくて,一定の表示板があればですね,それをどちらの負担で,つまり建物側の負担なのか市側の負担なのか,これをお聞きをしておきたいと思います。

 以上,もう時間がございませんので,これで市民クラブ21の代表質問を終わらせていただきます。どうも御清聴ありがとうございました。(拍手)

◎総務局長(菱川公資君) 悪徳商法に関連して,各種団体の名前を,実名を入れるのかということでございますが,先ほど御質問の中でありましたように,そういう会も我々は悪徳商法をしてますということをやっぱり言ってないもんでございますから,(笑声)そういう中で,実はうちの方からこれこれですよということは非常に難しい状況だろうというふうに思ってます。

◎保健福祉局長(芝野浩和君) 盲導犬の表示,あるいは車いすの表示板につきましては,公共施設については,市の側の負担と,市の施設については。それから,それぞれの施設,民間の施設につきましては,民間の負担でお願いしたいと存じます。

◎参与(馬場克彦君) 審議会等の公開についての取り扱いでございますけれども,周知方法につきましては,これから検討をさせていただきますが,文書等の方法も含めてより適切なものにしてまいりたいと思います。


1996/03/07

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