秘伝その5 橋渡しの術
速度Vは時間tによって変化している。
V=gt (m/sec) −−−@
落下距離Yも時間tによって変化している。
Y=(1/2)・gt2 (m)−−−A
だから、速度Vと落下距離Yとは時間tを橋渡しとして相互に結びついている。
これを数式上で実際に結び付けると左のようになるのだ。
この結果の
は、落下する時の速度は落下した距離さえ判ればいいという事を意味している。
(落下時間が判っていようがいまいが関係ないのだ!)
(な〜るほど...これは自然のほんとの姿なのだ!)
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<専門用語> 媒介変数(ばいかいへんすう)
この例の「時間t」のように、VとYの両方にまたがっていて相互を関連付けている変数の事をこう呼ぶ。
自然界にはけっこうあるものだ。
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さて、ここにももう一つおもしろい事がある。
V=gt −−−@
は時間tが判っている時に速度Vを求める数式だ。これをチョイと変形させれば
t=V/g −−−B
となる。これは速度Vが判った時に落下時間tを求める数式だ。
@式もB式も同じ現象を違った角度からみたものにすぎない。しかしその使い道は全く逆なのだ。
雪どけの技(数式の内容を壊さないで変形させる技)さえしっかり知っておけば、全く気づかなかったその現象の周辺の法則をあっという間に発見できるのだ。
物体の自由落下の法則の一部分を数式(@、A式)に写し取るだけで、あっという間に左図のような周辺の法則を発見できた。
だから数学はおもしろい!
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