岡山金属バット母親殺害事件(おかやまきんぞくバットははおやさつがいじけん)とは、少年が母親を金属バットで撲殺した事件。殺人の動機としては、高等学校の部活動でいじめを受けていたのが背景にあるといわれている。
邑久高校 バット殴打事件
ライン
2000/07/12(水)09時13分

邑久高校野球部3年生が秋田県で保護されて一安心をしております。

岡山においては彼の量刑軽減の嘆願書を出そうとの動きが現在進んでいるようです。

この事件の特殊性を如実に表す動きだと思います。

今後このような悲しい事件が起きないように今、はっきりとしておきたい事があります。

それを考えるにあたり横溝正史の「八つ墓村」のモデルになったといわれる「津山三十人殺し」 都井睦雄(下記に詳細を紹介)と比較してみました。

一致する点
1)順序は違うが近親者の命を奪っている
2)計画的な犯行である
3)真面目で優秀な青年である
4)おだやかな村での出来事
5)精神的な障害はない
6)周りの人々が関係者を慮り事件について証言をしたがらない

一致しない点
1)都井睦雄は阿部定を意識した自己顕示欲があった
2)都井は犯行年齢が21歳であった
3)都井は結核に罹り厭世感をもっていたと思われる
4)
5)

今回の邑久高校の事件と津山事件を決して同じレベルで考えるつもりはありませんが一致する部分が多い事も事実です。
幸い今回は自殺という最悪の結果が避けられた事により本人より動機を聞く事も可能です。



今後にこのような悲しい事件を起こさない為にも、どうして彼はこのような悲しい行動を執らなければならなかったか。
どのような事をすれば一人の真面目な優秀な人間をこのような悲しい決断をさせるまで追い込めるのか。

この事実を知る回りの人々は事実を事実として後世にに伝えて行くのが義務だと思うのですが如何考えられますでしょうか。

それぞれ関係者は勇気をだして真実をはっきりと証言して戴きたいものです。

また、そのような真実を伝える風潮を意識的にでも作り上げることが今後の少年問題、地域社会の浄化に繋がるのではないかと思うものです。



_参考資料_____

「津山三十人殺し」
本件は昭和13年5月21日午前1時ごろより同3時ごろまでの間に、岡山県津山市の北方6里の苫田郡西加茂村の一部落に発生した一青年の凶暴凄惨極まりなき犯行である。
犯人はまず自己が幼少より慈育された祖母の首を大斧にて刎ね、ついで九連発猟銃及び日本刀その他の凶器を携え、異様の変装をなし、民家11戸を襲い、僅か1時間足らずの間に死者30名重傷者3名をだしたのち、同日午前5時ごろ現場付近で猟銃自殺を遂げたもので、我が国のみならず、海外においても類例なき多数殺人事件である。(司法省刑事局報告)


津山事件は、陰鬱で貧しい山村に起きた凄惨な殺人であると言われてきた。本書はこうした従来の印象を覆すものである。

どこにもありそうなのんびりした平和な山村、そうした村にはよくいそうな秀才の犯人。至って平凡な動機。だが、犯行は未曾有の多数殺人であった。犯人は幼時に両親を失い、姉とともに祖母に育てられた。

祖母は孫を溺愛する。秀才であるにもかかわらず、犯人は祖母のために旧制中学進学を断念。結核に罹り、関係した村の女たちに疎んじられて犯行を決意する。

そして周到な準備と冷静な行動によって復讐はなされた。だが、真相は必ずしも明確でない。
犯行後、犯人は自殺したからである。

最後に都井睦雄が自殺前に雑記帳に鉛筆で書いた文を紹介致します。

決行するにはしたが、うつべきをうたずうたいでもよいものをうった、時のはずみで、ああ祖母にはすみませぬ、二歳の時からの育ての祖母、祖母は殺してはいけないのだけれど、後に残る不びんを考えてついああした事を行った、楽に死ねる様にと思ったらあまりみじめなことをした、まことにすみません、涙、涙、ただすまぬ涙が出るばかり、姉さんにもすまぬ、はなはだすみません、ゆるして下さい、つまらぬ弟でした、この様なことをしたから決してはかをして下されなくてもよろしい、野にくされれば本望である、病気四年間の社会の冷胆、圧迫にはまことに泣いた、親族が少なく愛と言うものの僕の身にとって少ないにも泣いた、社会も、すこしみよりのないもの結核患者に同情すべきだ、実際弱いのにはこりた、今度は強い人に生まれてこよう、実際僕も不幸な人生だった、今度は幸福に生まれてこよう。
もはや夜明けも近づいた、死にましょう

以上を書き残し猟銃で自殺をしたとの事です。


岡山金属バット母親殺害事件(おかやまきんぞくバットははおやさつがいじけん)とは、少年が母親を金属バットで撲殺した事件。殺人の動機としては、高等学校の部活動でいじめを受けていたのが背景にあるといわれている。

参考文献
「津山三十人殺し」(村の秀才青年はなぜ凶行に及んだか)
著者:筑紫昭 草思社

【私の考え】

邑久高校 OY君が秋田県で保護された事について一安心をしている。
岡山から16日間、1000キロ何を思い何を求めて長い登り下りのある道を走ったのだろうか。
彼は我々大人にその行動によって何かを気づかせる為に走ったように思えてならない。

子供の世界は今や弱肉強食・無法地帯、少年法を無くさない限り今の情況は治まりません。
情況は少年法という檻を作ってその中に子供たちをいれて好き放題をさせて大人達はその外で見て見ぬ振りをして少年達の食い合いを見ているような状態です。

テレビでは池袋ギャングの模範的な犯罪行動をトキオの長瀬君を使ってゴールデンタイムで子供たちに「戦いの道具は金属バットとバタフライナイフ」だと堂々と放送をしている。
そのような視聴率だけに関心を持つテレビ局には僅かの反省の気持も無いように思われる。

もうこれだけ事件が続けば気づくべきだ。
自分の家族が明日、OY君の家族と同じ状態になっても不思議ではないのが今の情況です。
いま改めないと益々大変な事が起きてきます。  2000/7/6



岡山金属バット母親殺害事件(おかやまきんぞくバットははおやさつがいじけん)とは、少年が母親を金属バットで撲殺した事件。殺人の動機としては、高等学校の部活動でいじめを受けていたのが背景にあるといわれている。

岡山県邑久高校 バット殴打事件の詳細資料

岡山金属バット母親殺害事件(おかやまきんぞくバットははおやさつがいじけん)とは、少年が母親を金属バットで撲殺した事件。殺人の動機としては、高等学校の部活動でいじめを受けていたのが背景にあるといわれている。