古民家再生の記録あいたん村


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   こんな古民家を造りたい

私は長野県の開拓地で生まれました。
 水道も電気もありませんが、広大な自然とがっしりとした赤く塗られた太い梁、黒く深い艶を持った柱と建具。
そんなイメージが今でも強く残っています。
 囲炉裏は無かったかもしれません?掘りごたつはありました。 蚊帳に入ると暖かい空間に包まれた心地よさがありました。
 土間の土やお風呂の煙も土埃も庭の井戸も鶏も羊も牛さえ懐かしいにおいがあります。
 あらら・・古民家構想とは少しずれてしまいましたが、そんな昔の懐かしい空間が欲しいな〜と思いました。
 最近では、相反するのですが、お金持ちの間?でブームになっている新築以上にお金はかかるけど、それは芸術とも言える程、すばらしい古民家。
 実際に再生されたお宅を見せていただいた事もありますが、とても触れないほどきれいに磨かれて、入場料を払わないといけない様な錯覚にとらわれる、そんな世界もありますね。 雑誌で観る再生された古民家はとにかく立派です。 
それもひとつの世界でしょうが、とても予算が合いません。
  囲炉裏は勿論、かまども欲しいし暖炉もいいな。薪ストーブは必須だし、土間も吹きぬけも五右衛門風呂も・・・ きりが無いのです。
 そして焦点も合わないのです。従って、明確な構想は無いのと同じ。
 自分の技量も分かりません。
作りながら知恵も技量も少しずつ増やしてゆくしかありません。
 強い意志と意欲と負けん気だけはあります。「成せば成る!」昔からの自分の信条です。
とにかくやると決めたら最後まで諦めずにやりぬく覚悟です。
 そして大切なことは大いに楽しみましょう!
 大きなおもちゃですが、でっかい大人のプラモデルなんでしょうね。
 でも少しは威張ってみせる事ができる古民家でありたいし、実際に使いやすい家でないといけないし・・・
 とにかく居宅として最低限の機能を確保できるものを自分で作ってみましょう。
 細かい部分はその都度考えろことにして・・・・   
 理想としては不動産業の事務所としても使えれば良いな。
 時として、遠方のお客様には田舎暮らしの体験をしていただきながら宿泊も可能になれば最高です。

イメージ(雑誌から引用) 素材(2001年) 居住可能(2007年)
外観
 茶色の腰板に白い漆喰、こげ茶の窓枠など、ブラウン系の色合いがとても好きです。  瓦が重い感じになってしまいましたが、こんなものかな?
玄関
 格子戸を開けたら中戸も格子戸で・・・そんな感じが良かったのですが、なにせスペースが無くて、少し温かみのある雰囲気を目指しました。
囲炉裏
 囲炉裏は必須アイテムです。 移動式も考えたのですが、ここは本格的に? 直火も可能、炎を見てると飽きません。ただ、冬は結構寒い!
下屋組
 下屋の曲がった梁も古民家の象徴かも? 規模は小さいのですが、台所の上は意識して作りました。 ガラスの瓦は明り取りに最高!
二階
 囲炉裏の二階は吹き抜けで回り廊下にしました。 奥の部屋は唯一のプライベートルーム。 天井は無いので直接屋根の野地板が見えます。
事務所
事務所はその昔、牛小屋、その後、離れとして使われていたようです。 結局、全面改装となり、ここも純?和風となりました。