新リーダー吉澤 矢口騒動で謝罪
人気アイドルグループ「モーニング娘。」が16日、前リーダー矢口真里(22)の電撃脱退後、初めてとなるコンサートを東京・八王子市民会館で行った。今回の騒動については、新リーダーに急きょ昇格した吉澤ひとみ(20)が開演前にメンバーを代表して謝罪した。公演自体は矢口脱退の影響で30分開演が遅れ、会場の外ではファンが矢口の復帰を求める署名活動を始めた。
コンサートの冒頭で、メンバー10人がステージ上に横一列となり、中央に立った吉澤がマイクを握って語り出した。「私たちのリーダー矢口真里はモーニング娘。を辞めて、ソロ活動を行うことになりました」。その瞬間、客席からどよめきの声があがり、場内が重苦しいムードに包まれた。
さらに吉澤が「きょうのコンサートには矢口さんはいません。本当にごめんなさい」と謝罪。10人は一斉に頭を下げた。紺野あさ美(17)や田中れいな(15)の瞳からは大粒の涙がこぼれた。
新リーダーは「私たちは、潔い決断だなと思いました。矢口さんの気持ちをくんでやってください」とも続けた。俳優の小栗旬(22)との交際発覚をめぐり「脱退」という形でけじめをつけた元リーダーの姿勢に気遣いをみせた格好だ。10分以上にわたる長い謝罪。最後に「みんな気合入れていくよ〜」と団結すると、2000人のファンから大きな拍手と歓声がわき起こった。ブーイングや、バ声などはなかった。
この日は昼夜2公演。昼の部では開演時間が約30分遅れた。矢口が抜けたことにより、11人で築いてきたダンスのフォーメーションが突然崩れてしまったため、1人抜けた部分の穴埋め作業などで全曲リハーサルを行った。リハーサルには、通常の2倍に当たる4時間を費やした。ライブ開始前に大スクリーンで行うメンバー紹介のコーナーも省略された。
会場の外では、矢口の復帰を求める署名活動も行われた。矢口が脱退した14日から活動を起こしたという都内在住の会社員(27)は「全国ツアーを全部回って集める」と気合十分。「辞める必要があるのか、矢口なりの考え方、思いを、ファンに直接話してほしい」と煮え切らない思いもみせていた。