アカラナータがやってきたのは、深夜。
え。ちょっと。今、口元笑ってなかったか。
気のせいか?
非常に気になるけれども
テーブルに突っ伏してしまったのでここからは見えない。
仕方がないので、水をもっていってやるフリをして、
反対側から覗き込んだ。
ああ、笑ってる笑ってる。
突っ伏したまま。
「本当、わかんねえよなぁ…あの女も」
すげえ自嘲的に。
「…オレなんかに、よ」
幸せそうに。
見てはいけないものを見てしまった気がした。
同時に、急に何かが込み上げてきて、
俺はたまらず家を飛び出した。
この気持ちがなんなのか、とか
そもそもなんで飛び出すのか、とか
そんなことも考える間もなく飛び出した。
走って、走って、走りぬいて、
近所の丘のテッペンにたどりついたところで、
足をとられてすっ転んだ。
まばらな草地。
地面にモロに顔をぶつけて、土まみれになる。
いい年してみっともねえと思うけれども、
起き上がる気力が湧かない。
ただ、無性に悔しくて、
そのまま、地面に転がっていた。
ああ、神様。
俺も彼女がほしいです。
酔っぱらいがなんかうだうだやってる話をやってみたかったので
一発書いてみたんですけれども…
なんだかわからないうちに始まって、なんだかわからないうちに終わっていきました。
雰囲気だけお楽しみいただければ幸いです。
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<追記>
っていっぺんUPしたあとに、文章内に一切クンダリーニの名前が出てないことに気づきました。
でもまあ、ウチで負け犬っていえばあのオッサンしかいないので、
まあ、だいたい予想がつく、といいな…と思うのですが…無理です。すみません。
と、いうわけで夜中に外でベソかいてる負け犬はクンダリーニです。
某日記の1年目ぐらいの時期設定です。
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update 2005.03.20